第6回
フンコロガシは今日も糞を転がしています。


ほぼにちわ。
みなさん、虫占いってご存知ですか??

私はコオロギでした。
あるところではクワガタでした。
相性がいいのはフンコロガシだそうです。
またあるところでは、ミミズでした。
開運衣装はジャージということです。
あ、次はシロアリ。
愛を惜しみなくバラまく愛の人、
シロアリの辞書にイヤという言葉はない、らしい。
なるほどなるほど。
え〜っと、次は‥‥お、テントウムシ。
虫指数は(5)、あなたはまさに山椒です、と。
なんじゃそりゃ。

っと、すみません、ついつい熱中してしまいました。
それにしても、今さらですが、
知っている虫の種類だけでも、たくさんいますね〜。
人が虫に目を向けようが向けまいが、
たくさんの虫が人間と同じ地上で生きていて、
淡々とフンコロガシは
今日も糞を転がしているわけですから、
なんだか不思議な気分です。

そんな虫の世界と出くわした人たちの虫ばなし、
今日もお楽しみください!

ちなみに、
「愛されない虫の広場R(リターンズ)」担当のシェフは、
虫占いでカメムシでした。
相手をドキドキさせる不思議な魅力の持ち主、だそうです。
確かに毎回ドキドキさせられるかも‥‥。

ではどうぞ〜!





「ニャッキ!」なイモムシ

二年前の夏、玄関先の階段を呑気に横切っていた
大きなイモムシ(10センチ位)のことが
忘れられません。
色はベージュベースのブラウン横縞で地味なのですが、
顔が、某国営放送クレイアニメで人気の
「ニャッキ!」そっくりだったんです。
長い目が顔(?)部分の上から下までまっすぐ続き、
顔の周りにはふんわりライオンみたいに
毛が取り巻いていました。

あまりのプリティさと大きさ、
そしてちょっとの気持ち悪さに、ドキドキしてしまって
カメラ撮影などということは思いつかず、
「お母さん、見て!」
と菜園の手入れをしていた母を呼び、
「ギャ!‥‥あらかわいい顔‥‥」
というコメントを聞いて満足しただけでした。

その後同じイモムシに出会うこともなく
現在に至りますが、
あのイモムシくんの正体‥‥
名前、将来の姿などを知りたいなと思ってます。
羽化してもあの「ニャッキ!」な顔なのか気になって。

虫好きな方が集まるというこのコーナー、
ご存じの方ぜひ教えてください。
(ロカ)

「ほぼ日」乗組員には、子どもの頃、
イモムシが大好きで頬擦りをしていたという人がいます。
あの感触が大好きで力強く頬擦りをしてですね‥‥、
そこから先は想像におまかせします‥‥。

それにしても、「ニャッキ!」そっくりなイモムシ、
私も見たいんですが、もうなすすべがありません。
・10センチくらいの大きさ
・ベージュベースのブラウン横縞
・「ニャッキ!」そっくり
・長い目が顔(?)部分の上から下までまっすぐ続き、
 顔の周りにはふんわりライオンみたいに
 毛が取り巻いている
ロカさんの見たイモムシに、
ピンと来た強者虫博士は、ぜひご連絡ください〜!


肉食のスズメバチ

山歩きの最中、ランチに持参した
カツサンドとヨーグルトを食べていたら、
あの威嚇的な羽音とともに
スズメバチが1匹あらわれました。
あわてず騒がず、素早く白タオルをかぶり
姿勢を低くして静かに退避、
去ってくれるのを待っていたのですが‥‥
あらまっ、わたしのカツサンドに着地。
しばしモソモソした後、今度はヨーグルトへ。
容器のへりから頭を突っ込むそのポーズ、
ええっ! 食ってる?
ハチ軍曹、ようやく飛び去ったのは
カツサンドとヨーグルトを3往復ほどした後でした。

確認してみると、ヨーグルトは表面から
アズキ粒ほどがすくい取られた模様。
食べかけのカツサンドからは
ご丁寧にコロモの中の肉だけがひとかじり
失くなっているではありませんか。
スズメバチが肉食なのは知っていましたが、
こんなものまで召し上がるとは!
おそらく、お肉のほうはダンゴにして
手ミヤゲとして巣に持ち帰ったことでしょう。
女王様への、贅沢なみつぎものです。

今年は例年に較べて生育が早く、
被害が増えているというスズメバチですが、
言われているように気候だけが
原因ではないのでは、と思います。
ハトやカラス同様、里に出て
人間の食物に触れてしまった結果、
繁殖力も増したんじゃないでしょうか。
とりあえず、残飯や生ゴミの始末には
これまで以上に気をつけることに
した次第であります。
(るーぴょん)

るーぴょんさん、ものすごく冷静に観察していますね!
ハチの習性を知っているんですねー。
人を刺すのは、家やその周辺に巣を作り集団生活をする、
極一部の種類の中のメスだけだそうです。
刺されないためにはどうしたらいいのか?
どうやら、黒色に反応するらしいので、
るーぴょんさんのように、髪の毛を覆うために、
白いものをかぶるのは正解のようです。
横への動きにも敏感らしいので、手で払うしぐさや、
急に走るなどするのは危険とのこと。
もし、巣を見つけたら、静かに後ずさりして
巣から離れるようにするといいということですが、
そんな落ち着いてできるかなあ〜!!


カマキリのパラダイス

やっぱり好きな虫といえば、カマキリです。
特に、虫を食べた後の、カマを掃除する
姿がかわいいと思います。

今日は4歳の娘が庭で
ショウリョウバッタを5匹掴まえました。
カゴに次々に入れるので、
あとで逃がしなよ、と声をかけると、
「カマキリを見つけて」と。
そんな大物、簡単に見つかるわけはないのですが、
ようやくバラの葉の陰にまだ羽の
生えていない8センチほどの幼生を見つけました。
そーっとつかまえると、
娘は早速バッタのカゴに入れました。

15分後、みごとカマキリは1匹のバッタを捕らえ、
ゆうゆうと食事をしていました。
片方の細いカマでバッタをしっかりとつかみ、
三角の小さな口をせわしなく動かしています。
食べ終わると、今度はカマの手入れです。
小さなぎざぎざのあるカマの先から、
人間で言えばひじにあたる前足の関節まで、
熱心になめていきます。
他のバッタが自分の前を通り過ぎようが、
ぶつかろうがお構いなし。
どこからかぎつけたのか、食べ残しの羽や後ろ足を
アリが持っていきました。
カマキリにしてみれば、
まるでパラダイスにいるような気分なんでしょう。
(ひとまま)

カマキリと言えば、
テレビアニメ「みなしごハッチ」の
カマキリおじさんくらいしか思い出さない私でも、
雌が交尾中に雄を食い殺すということを知っているくらい、
カマキリの雌の交尾については有名ですよね。
頭を食われた雄がそのまま交尾を続行するとは、
ほ、ほんとでしょうか??
昆虫世界のこととはいえ、カマキリの雌には参りました〜。



今回登場した虫たちをご覧になりたい場合は、
こちらをクリックしてどうぞ。
(検索エンジンgoogleの
 イメージ検索を利用しています。)


イモムシ スズメバチ
カマキリ ショウリョウバッタ

 



積み木のイモムシたち

今日はイモムシについてのメールを
ご紹介させていただきましたが、
イモムシ系ってかわいいキャラクターに
なっていることが多いですよね〜。
そんなイモムシキャラの中で、
ものすご〜くかわいいものを見つけました。

「ほぼ日手帳2006」のページで、
カラフルにかわいくページを彩っている積み木たち
その中に、ひときわ目立つ存在の、
青、赤、黄、緑のイモムシくんたち!!
イモムシをモチーフにした木のおもちゃですが、
中心に丈夫なゴムが通っており、
いろんなポーズをとらせることができるんです。



「ほぼ日」の連載、
「ご近所のOLさんは、先端に腰掛けていた。」
以前の回でも、
このイモムシくんは大人気だったようですよ。

この前、イモムシのソープボトルも見かけたし、
バースデーカードもイモムシのイラストだったし、
しばらくイモムシが気になりそうです。




ほぼにちわ、愛されない虫の広場Rです。
担当のカメムシです。
上で「虫占い」って言ってますけどね、
ほんとは「ガイチュー占い」っていうんですよ。
(グーグルで調べてみてね)
カメムシだって、ぼく。
失礼な占いですよね、プーッ(臭気を出す音)。
人をムカデだのゴキブリだの
ヒルだのハエだのにたとえるなんてね!
そうかあいつはヒルか。あのこはゴキブリね。
ぼくのともだちは虫だらけだったんだね。
人類みなガイチュー!
‥‥哲学的な占いのような気もしてきました。

さて先週から、愛されないどころか、
「愛するクモの広場」と化しているこのコラム、
今週も「クモ・ラブ」なメールをいただきましたので
その強力なメールを1通、ご紹介しまーす。
すごいサイトものってますよ!

ハエトリグモは、かわいいです!

ほぼ日編集部さま、ほぼにちは!
「虫博士たち。」が始まったとき、
かなりワクワクしましたので、
わたしは虫好きなのでしょうね。
と言いつつ、半月ぶりに
拝見したのですが(すみません)。
ちょっと見てなかったあいだに
「愛されない虫の広場R」が
クモ話で盛り上がっていて、とっても嬉しくなって
メールさせていただきました!

クモ、殺さない派です。
見かけるとけっこう嬉しいです。
部屋にクモの巣あります。
巣を張るクモも張らないクモも
「かわいい」生き物と思っております。

わたしの家にもアシダカグモいます。
残念なことに、わたしの母が彼らの天敵なのですが、
「ゴキブリ食べてくれるんだから殺しちゃダメ!」と
何度言ったか分かりません。
なので、彼らが贔屓にしてるであろうお食事処であり、
母のテリトリーでもある台所で彼らを見かけたりすると
「殺されちゃうから早く余所に逃げないと!」と
念を送ったりしてしまいます。

くまがいさんが撮影された“マモリン”の産卵シーン、
わたしも目撃したことがあります。
「ほんとに“クモの子を散らす”ように
 散っていくのねぇ」と
卵嚢から出てくる子グモがいなくなり
みんな散り散りになるまで眺めてました。

ゴキブリを食べてくれることも
好きな要因の一つですけど、
わたしは彼らの足の動きがとても好きなんです。
すっかりオトナになったアシダカグモが歩くようすは
ちょっと独特の味わいがあると思うんです。
そこのところ、ほんとは言葉で説明したいんですけど、
できなくてすみません。

と、ここまでアシダカグモのことを話しましたけど、
わたしが一番好きなのはハエトリグモなんです♪
ハエトリグモは、かわいいです!

このメールを書く前に
「ハエトリグモ」は正式な名前じゃないのかな?
と思って検索してみたんですけど、
そしたら検索結果の2件目に
『ハエトリグモは可愛らしい動きと愛嬌のある顔立ちで、
 クモの仲間ではちょっとした人気ものです。』と!

あ〜、そうかぁ、そう思っていたのは
わたしだけじゃあなかったんだー!
嬉しい!!

というか、愛好家の方たちが結構いらっしゃるのですね。
嬉しくて楽しくて、
ついつい画像を見て回ってしまいましたー♪

そのなかのひとつ、画像に添えてあるコメントが
わたしの気持ちそのままですっ。
http://www.bltz.jp/jspg/h_haetori021004.html

わたしは家の中で見かけたときに観察するんですけど、
たとえば浴室では、
水滴がついたタイルは上手く登っていけないのに
何度でも違うルートを試して上を目指してたり、
跳躍してみたけど上手に着地できなかったり。
そんなとき仕草によっては
照れ隠ししてるようにも見えるし、
ほんっとに、かわいいですっ。
ほんとに身近にいるクモですし、
どこかで見かけることがあったら、
ぜひ観察してみていただきたいと思います。
読んでいただいてありがとうございましたっ。
(かっちー / 佐賀県)

これわかる! たしかにハエトリグモの所作、カワイイもん!
前の会社のせんぱいが「キャサリン」と呼んで
放し飼いにしていたのもハエトリグモだったなあ。
でも、アップになると‥‥こんなんですよ?
えーっと、「きもカワイイ」っていうのかなこういうの??

さて上記のリンク先は
「ブリッツ」さんという
グラフィック・デザインのユニットの
ホームページ内にある、「クモの写真館」という、
たいっへんすばらしいコーナーの一部なのです。
クオリティの高い画像がたっぷりです。
とてもとても美しいのですけれど、「苦手」な人は、
ちょっと遠慮しておいたほうがいいかもです。

‥‥え? それでも、ちょっとだけ見たい?
ほんとですか? 大丈夫ですか? ごはんまだですよね?
ほんとにいいんですね? じゃあちょっとだけ紹介します。

永遠のアイドル、ナガコガネグモちゃん

親分ふうの貫録ある、ササグモさん

ツツジの花にひそむ、ヤミイロカニグモくん

どうですどうです! すごいでしょう!
ブリッツさんのホームページは
このような虫でぎっしりです。
ぜひほかのページも探検してみてくださいね。
ブリッツさん、御協力ありがとうございました〜!

というあたりで今週はこのへんで。
みなさまからのメールお待ちしておりまーす!!

2005-09-11-SUN



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