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第22回 縁起の良い虫で新年のご挨拶をひとつ。
あらためまして、みなさま、
明けましておめでとうございます。
今年は日曜日始まりでスタートしましたね〜。
日曜日のような、気持ちにゆとりのある1年を
過ごせるといいなと思います。
そして、今年もおおらかにお届けしたい「虫博士たち。」。
のんびりと楽しんでいただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
さて、本日は、元旦ということで、
縁起の良いとされている虫を、
ご紹介したいと思います。
トンボ
勝虫(かちむし)とも呼ばれ、
昔から縁起の良い虫とされているトンボ。
その言われは、雄略天皇(在位456年〜479年頃)が、
吉野に狩に出かけた時、腕を刺したアブを
トンボがくわえて飛び去った故事から、
強い虫、縁起の良い虫ということで勝虫と呼ばれ、
兜の前立てや武具に用いられたということです。
また、前へ前へと飛び、後ろに下がらないことからも、
勇猛果敢で勝負強い虫として、勝利を呼ぶ虫と
言われていたりもするようです。
今年、前向きに頑張ろうと思っている人に、
トンボアイテム、どうでしょうか??
タマムシ
古くから日本で縁起の良いものと
言われている虫に、タマムシがいます。
法隆寺の国宝、玉虫厨子に羽がつかわれているほど、
その美しさに昔の人々は魅了されていたんですね。
「吉丁虫」とも書くそうです。
タマムシの翅をタンスの中に入れておくと、
着物が増えるとかお金が増えるとか、
言われているみたいですよ。
フンコロガシ
フンコロガシの正式な学名は、スカラベ・サクレ。
スカラベ・サクレとは、
フランス語で「聖なる甲虫」という意味だそうです。
なぜ、「聖なる甲虫」と呼ばれるのか調べたところ、
太陽神信仰があった古代エジプト人が、
糞を転がすスカラベを見て太陽が回転する様を連想し、
日の出と日没を司るケペラ神の化身として、
あがめたところからきているようです。
創造、復活、不死のシンボルとして、
いろいろな装飾品に刻まれ、
お守りとされていた様子。
このスカラベの装飾品などは、
エジプト各地で数多く出土され、
現在の博物館でも見ることができます。
エジプトにあるカルナック神殿には、
スカラベの石像があって、
その周りを7回まわると願いごとが叶うと、
言われているようです。
テントウムシ
世界各地で幸せのシンボルとされているテントウムシ。
テントウムシが体にとまると幸せになる、とか、
「マリア様のお使い」などと言われ、
幸せを運ぶと考えられているためか、
アクセサリーなどで目にすることも多いですよね。
英語では「lady bird」と呼ばれていますが、
この「Lady」とは聖母マリアのことなんだそうです。
なぜ、その名前がついたのかは、
いろいろな説があり、はっきり分からないのですが、
テントウムシは見た目がかわいいので、
たくさんの人たちに愛されたんでしょうね〜。
ゴキブリ
ゴ、ゴキブリ?!
と思われるかもしれませんが、
かつてのヨーロッパでは、
ゴキブリは縁起の良いものとして
考えられていたこともあるんだとか!
引っ越しをするときに連れて行ったり、
結婚のお祝いや新築祝いとして、
プレゼントされていたんだそうです。
ムカデ
毘沙門天の使いで、足が多いことから、
「おあし(銭)が集まる」と言われ、
財の神として縁起を担ぎ、
大切にしているところもあるようです。
縁起の良い虫、いかがでしたでしょうか。
きっとまだまだ縁起の良いとされている虫は
いると思いますので、ご存知の方、ぜひ教えてくださいね。
ちなみに私の携帯ストラップは、コガネムシです。
えーと‥‥ なんだか、お金、貯まりそうですよね?
ちょっと単純でしょうか。
では、みなさまの1年が穏やかに楽しく過ぎることを
心から願いつつ、本日の虫博士はここまでです。
また、来週は、みなさまからのメールを
ご紹介させていただきますね〜。
今年もよろしくお願いいたします!
今回登場した虫たちをご覧になりたい場合は、
こちらをクリックしてどうぞ。
(検索エンジンgoogleの
イメージ検索を利用しています。)
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2006-01-01-SUN |