第45回 虫といっしょに暮らしてみれば。

虫といっしょに暮らしているつもりはないのですが、
本当はいっしょに暮らしているんだなあと、
最近よく思います。
暮らしている、という言い方は、
また少し違う気もしますが、
いっしょにいることは間違いないですよね。
目にはしない小さな生物が、部屋のあちこちにいて、
ごはんを食べているときも、テレビを見ているときも、
静かにどこかにいるんだと思うと、
ちょっと変な感じもしつつ、嫌でもなく。
(目にするとちょっと嫌ですけどね)

虫とはいつもいっしょです、
と言ってもいいくらいかもしれません。
誰にいつそんなことを言うのかはわかりませんが、
言いたくなったらいつでも虫博士たちへ、
そんなつぶやきもお待ちしております!




ということで、
本日の虫博士たちは、
本に挟まって自分の部屋にやってきた虫、
人間がいない間にリビングのテーブルを這っていた虫、
かと思えば、わざわざ人間から見にいく虫もいたり、と、
人の暮らしにかかせない(?)
虫のお話しをお送りいたしまーす!

紙魚って、知ってます?

あるとき、古い本を開いてみたんですが、
そうすると、
モゾモゾもぞもぞ薄い虫が出てきました。
たぶんこれは、紙魚(シミ)だと思うんですが‥‥。
話には聞いていたけど、見てみると驚き。
(善)

第38回でご紹介しましたマンガ、
「昆虫鑑識官ファーブル」を読んで、
シミという存在を初めて知りました。
調べてみると、ヤマトシミ、セイヨウシミなど、
シミにもいろいろな種類があるようです。
このシミ、糊付けした和紙、古い書物や衣服など、
掛け軸なども食害するようです。
1センチ弱の体長でインパクトがある姿なので、
古物好きなみなさまで、虫が苦手な方は、
この機会に画像を見て慣れておいては?!


コメツキバッタ。

虫は遥か昔の少年時代、
大人になった今より身近な存在で
いい遊び相手だったと思います。

先日、夜遅く帰宅すると、
リビングのテーブルの上に、
昔の遊び相手の様な虫がチョコチョコと‥‥。
あ〜なつかしーと思わずひっくり返して
子供の時の様にじーっと見つめます。
しばらくジタバタと6本の足を忙しく動かしています。
やがて意を決した様に、
ぴたっと足を揃えると(この瞬間がかわいい)
次の瞬間パシッと跳ね上がります。
やっぱコイツだ、
子供の頃に、今は亡き父親に教わって
飽きもせず遊んでいた頃を懐かしく思い出しました。
(でも虫にとってはいい迷惑?)
彼または彼女の名前は、
コメツキバッタ(でも本当はバッタじゃないよね)。
君は昔からちっとも変わってないんだね。
久々に会えて嬉しかったです。
(tomo)

子どもの頃、いました、いました!
懐かしいです、コメツキバッタ。
正確な名前を調べてみたのですが、
コメツキムシ科に属する虫の総称が「コメツキムシ」で、
いろいろな種類がいるようですよ。
死んだふりをする虫ってほかにもいましたっけ??
コメツキムシの擬死行動は、
そのあと派手に、
パキッという音とともに飛び上がる姿が面白くて、
一番印象深く残ってしまうのかもしれませんね。
胸と腹の関節を曲げて飛び上がるらしいのですが、
ものすごく体力を消耗しそうな気がしませんか??


ホタルの季節が到来です。

ちょうど2年前に、
都内から神奈川県の逗子へ越しました。
都内ではもちろんホタルには縁なく、
こっちでその楽しみを知りました。

昨年、大家さんに釣れたてイワシをお届けしたとき、
近所のホタルスポットを
教えてもらったのです(お礼?)。
そのときは、ちょっとシ−ズンが過ぎていたので
あまり数が見られませんでしたが、
今年は準備万端、
真っ盛りの日時をねらって見に行きました。

6月4日の日曜。その場所に着いた時刻は19時。
肌寒かったので、今日は出ないのかと、
不安になり始めた頃、
ぽや〜とひとつが光ったと思うと、
次々と一斉に光りはじめました。
ほんとに広い範囲で一斉に!
恋のシグナルなので、
「一斉に」は当たり前かもしれないですが、
かなりの数だったこともあり、
その「一斉に」という神秘に感動。

あまり遅い時間だと数が減ります。
日が暮れる頃がいいみたいですね。
ホタルの光が灯ると同時にあたりが暗くなりました。
それにも感動。
(シノハラ)

わ〜、もうホタルを見られたんですね、
うらやましいです。
釣れたてイワシもうらやましいですが。

シノハラさんのおっしゃるように、
ホタルの光は恋のシグナル。
成虫の寿命はメスとオスでは異なりますが、
どちらにせよとても短いので、
その間に結婚しようと、
水以外は何も食べずに光り続けるんだそうです。
年を重ねるごとに、
なぜかホタルの光に感動しやすくなっていて、
若さと命と光と、みたいなことにグッとくるのかも?!
みなさんはいかがですか?

では、また来週!



今回登場した虫たちをご覧になりたい場合は、
こちらをクリックしてどうぞ。
(検索エンジンgoogleのイメージ検索を利用しています。)

ヤマトシミ
コメツキムシ(コメツキバッタ)
ホタル




楽しみにしていた、
5月・6月の虫カレンダーが、
イラストレーターのはらだゆきこさんから届きました!

1024×768    800×600
※お好みのサイズをクリックしてください。
 

2006-06-11-SUN



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