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交換部品って安いもんなんですかね。
ピンキリですかね。 |
鈴木 |
ピンキリですけど、
ここんとこね一気に各メーカーが
部品の値段上げて来た。 |
田中 |
へえー。 |
鈴木 |
要するにメーカーは
修理をするという
メーカーサービスっていうのを
どんどん縮小するわけですよ。
修理したくないの。 |
田中 |
はいはい。 |
鈴木 |
なぜなら、メーカーはやっぱり、売りたいから。
一番修理しなくなるようにするには
部品の値段をあげることなんです。
もう、この価格の上げ方は、
たとえば今まで50円のヤツを400円にしてくる。
300円のヤツを2000いくらにするとか。
こんなゴムのね、ベルトなんかを
800円とかにしちゃうのよ。
そのベルトを高くして、
あとは部品のベルトの供給がないとすると、
もう修理がお手上げになるじゃない。
しかも、その部品が高いとなると。 |
田中 |
ああ。ひどい。 |
鈴木 |
「こんな部品50円くらいじゃないの」
っていう
お客さんもいるわけですよ。 |
田中 |
その値上げって、最近のことなんですか? |
鈴木 |
ここ2年くらいで、そういう部品の価格は大幅に上昇。 |
田中 |
そういう意味で、
修理ビジネスはメーカーと
敵対する商売だったりしますよね。 |
鈴木 |
メーカーから部品を入れていただかないと
やっぱりできないんで、
とにかくメーカーさんにはね、
仲良くさせていただくという考えで
接してるわけですよ。 でも、部品が急に値上がった時には、
これは断固抗議しますよね。 |
田中 |
はい。 |
鈴木 |
そういう抗議によって下がるケースもあるんですよ。 |
田中 |
へぇー。 |
鈴木 |
一応こんなもんでも70店舗くらいあって、
団体交渉みたいな感じで。 |
田中 |
ええ、ええ。 |
鈴木 |
で、メーカーさんの社長に言ったりすると
下がることもあります。
この辺の部品コストが
修理のネックになったりすることがある。 |
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例えばさっきの田中さんのビデオは、
9000円くらいの修理見積もりだとすると、
部品代と人件費の割合ってどれくらいです? |
鈴木 |
うちはですね、 基本的に部品代ってなってなくて、
症状別にもう把握しちゃう。
症状で、部品を使おうが使わなかろうが、
部品を山ほど使おうが料金同じという。 |
田中 |
ああ。 |
鈴木 |
高額部品以外は同じ料金設定なんですよ。
だから部品原価0の修理代で、
9000円もらうケースもあるし、
部品が4000円とか5000円かかって
9000円しかもらえないケースとかいうのもある。 |
田中 |
その症状別に料金体系作られてるから、
サービスがシステム化しやすいところが
あるというわけですよね。 |
鈴木 |
そうです、そうです。
だからどこでも上がりを40%に、
トータルでなるようにしてます。
だからビデオ一つで
この修理品の原価いくらっていうのは
できないんですよ。 |
田中 |
はい。 |
鈴木 |
積み上げ方式じゃなくて。 |
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超連結決算だ。 |
鈴木 |
この修理品いくらだったら
販売できるのって観点ですよ。
そっちから入って行く。
だから、デフレになると修理代金も下げちゃう。 |
田中 |
うん。 |
鈴木 |
要するに常に商品の価格を意識しながら、
修理価格を決めて行く。 |
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そうか。
商品の価格より修理代金の方が高くなると
本末転倒ですよね。 |
鈴木 |
だから価格改定っていうのは
年に割と頻繁に変えてます。 |
田中 |
あ、そうなんですか。 |
鈴木 |
歩留まり悪くなったら、
「何がおかしいんだ」原因を探す。 |
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判断基準が歩留まりでわかってくるわけですね。 |
鈴木 |
そうですね。
ここはなかなかみんな真似しないですよ。
みんな技術料が決まって、
部品の積み上げで価格を決めていく。
うん。半年とか1年経って
粗利はどうなんだっていった時にそれを分けていく。
それで結構決まっちゃうんですよね。
どういうふうなやり方をしようが
35〜40%くらいの間の粗利なんだから、
もう価格決めちゃえっていう。 |
田中 |
ああ。
そりゃ確かによそに真似できないノウハウっていうか、
知恵ですね。 |
鈴木 |
と思いますね。
全体で一応50万件くらい年間修理やってますから。 |
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どうやって儲けてんだろうなって、
2人で話してたんですよ。
この場合、人件費が一番ネックだろうって。 |
鈴木 |
そうですね。 |
田中 |
今の話で行けば、
修理の件数さえ積み上げて行けば
それで利益は出ていくわけですよね。 |
鈴木 |
そうです、そうです。 |