感心力がビジネスを変える! が、 感心して探求する感心なページ。 |
元旦からぶしつけな質問ですが、 みなさんは自分と 同じ名前の人に会ったことがありますか? わたくしですか? はい、わたくし、田中宏和と申しまして、 同姓同名の田中宏和さんを性懲りもなく 10年以上探しつづけ、 毎年その成果を年賀状で ご報告してきた物好きであります。 ご記憶のよい熱心な 「ほぼ日」読者のみなさんには、 覚えていだいているかもしれません。 ちょうど1年前の留守番番長企画で、 「感心力の男」とご指名いただくがままに、 ぬぼーっと「ほぼ日」に出没し、 その中で「田中宏和・年賀状の軌跡」 というひとこまをご披露しました。 もちろんあわよくば 新たなる田中宏和さんの発見、 そして捕獲、いや保護か? ん、保存! いえいえ、 お近づきを狙ってはいました。 ところが、「ほぼ日」での呼びかけのおかげで、 なんと二人の田中宏和さんを発見していたのです。 相手がフセインさんじゃあるまいし、 そうそうにお知らせすることはしませんでしたが、 たしかにお二人の確認情報を得たわけです。 まずは、このメール。 「ほぼ日」デリバリー木村くんから 転送されてきた時は、驚きました。 タイトルが、また愉快でした。 「田中宏和さんの奥さんという人からメールが!」 報道的題名にしてリズミカルであります。 そして、こんなメールをいただいたのでありました。
まさか人生の手引き付きメールを 「田中宏和さんの奥さんという人」からいただくとは、 思いもよりませんでした。 ちなみに自分はいまだに独り身稼業であります。 一年の時差をおきつつも御礼。 アドバイスありがとうございました。 そして、次のメールを 木村くんから受けたとき、衝撃が走りました。 「田中宏和さんご本人がいました! 渋谷!」 つちのこ発見だよ、これじゃ。
メールを読む画面に汗を感じましたね。 心臓がバクつきました。 それから、寝かせること約1年。 12月に入りたてほやほやの頃、 満をじしてこのメールを送りました。 「この書き出しがしたかったんだよねえ」と ひとり悦に入りながら、 送信ボタンを強めに押したのです。
ついにサイは投げられたのであります。 (動物ではなくサイコロです) あとは釣り糸を垂れる漁師の心境で待ちながらも、 もし田中宏和さんが、 オレオレ詐欺をするような、 とんでもない凶悪犯だったら、とか、 よからぬ想像をしたりもしつつの数時間後、 やってきました!
たがいのまわしを探りあうようなメールのやりとり! この時点でそうとうしびれましたね。 そして、ついに、 田中宏和さんと名刺交換を。 妙ちきりんな気分でしたねえ。 自分の人生を交換した気がしましたね。 話しているあいだじゅう、 ふたりともしげしげと先方の名刺を みていたことを思い出します。 手みやげがわりに インターネットの姓名判断の 占い結果を持参したのですが、 田中宏和はいい名前なんだと、 ふたりで喜びをわかちあいましたね。 もう名前馬鹿です。 「元近鉄とポケモンの田中宏和さんについて」 「小さい頃のあだなはなにでした?」 「自分の名前の漢字をひとにどう説明しているか?」 田中宏和同士でしか語り合えない ディープな情報交換を果たしてのでありました。 わたくしからは、 「社団法人田中宏和」の設立について提案しました。 田中宏和という名前の人だけの団体です。 みんなで同じ日に美容院の予約を入れてみるとか、 人数がまとまることでできる 活動があるのではないか。 もちろん田中姓の方には、 「子供ができたあかつきには 宏和でお願いします」と、 ひとりでも多く世界に田中宏和を増やしていく。 そんな『マトリックス』における ミスターアンダーソン的な 繁殖促進も視野に入れました。 そんなことを真剣に話しあい、 快活に笑いあった結果、 こんな年賀状ができました。 取材に応じていただいた田中宏和さん、 毎年デザインをお願いしている植村倫明さん、 どうもありがとうございました。 こつこつ続けているといいことがあるもんですね。 ビジネスの世界もそうだとは思うんですが、 しみじみ、継続は力なり、です。 みなさまのこつこつに 幸多からんことをお祈りしつつ、 そんなこんなで今年もよろしくお願いします。 もちろん世界の田中宏和情報を |
2004-01-01-THU
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