鉄道省が出していた
英語の日本案内で、
ツーリスト
ライブラリーという
ブックレットなんです。
昭和9年から17年までの間に
40のテーマで
刊行されました。
たとえば日本の教育、
広重と日本の景観、
日本の着物、日本の城、
日本の生け花、日本の囲碁、
日本の温泉、日本の神道、
日本の森、などなど、
色んな日本を本にして、
みんなに配って
教えてあげようという
プロジェクトだったんです。
執筆者は、
その分野で活躍する
一流の研究者たち。
平易な文章で
日本紹介をした
本が少なかったことから、
再版されたものも
多いんですよ。
昭和17年までということは
ほんとに戦争の
ぎりぎりのところまで
国際観光というものを
アピールしていたんですね。
仲良くしましょう、
いらっしゃい、
ってことを、
国がいざこざを
起こしてる頃にも
やってたんですよね。
(江戸博学芸員・小山) |