巴水が手がけた 最初の作品です。 生涯600点を上回る 風景作品・旅作品の はじまりは、 彼が幼いころより 親しんでいた 栃木県塩原温泉郷でした。 日本画のような 縦の画面を使用し、 影の線を深く刻み、 これまでにない 版画制作を目指した 巴水と渡邊の姿勢を うかがうことができます。 これらは大変好評で、 翌年よりシリーズを 刊行することとなりました。
(江戸博学芸員・小山)
2005-09-23-FRI