「美しき日本 ― 大正昭和の旅」展
江戸博学芸員新田さんと小山さんのさらにくわしい解説
昭和10年(1935)の
穴森海岸(東京都大田区)の
海水浴場の案内です。
京浜電気鉄道(現 京浜急行電鉄)は
東京日日新聞と共同で、
海水プールや売店を備えた海の家を
設置していました。
昭和の初め、羽田空港のすぐ側に
海水浴場があったって、
驚きですよね。
今は工業地帯で、泳げないと思いますが、
当時はここに海水を使ったプールとかも
あったりしたらしいんです。
女性がこどもを連れている画像ですが
中の解説に「ご婦人でも安心して行ける」
って書いてあります。
中村俊一朗氏蔵扇島(横浜市鶴見区)の
海水浴場案内です。
鶴見臨港鉄道は、実業家、
浅野総一郎が設立した鉄道会社。
路線はのちに鶴見線となります。
シャワー、浴場を備えた休憩所を、
東京日日新聞の後援で設置して
いたんですね。
今、湾岸道路の通り道になっていて、
ガスコンビナートがいっぱいある扇島が、
水が綺麗だったというのは
現代人からみたらちょっと
不思議な印象かもしれませんね。
房総、伊豆半島、伊豆諸島への
海水浴案内です。
船を使ったレジャーも
一般化していたんですね。
(新田)
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