「美しき日本 ― 大正昭和の旅」展
江戸博学芸員新田さんと小山さんのさらにくわしい解説
氷川丸夕食メニュー例をご紹介しましょう。
オードブル
スモークサーモン、キュウリのスライス、
セロリ、オリーブ
スープ
日本の貝のコンソメスープ、
又は侯爵夫人風のポタージュ
魚料理
ゆでたスズキにエビのソース
アントレ
エスカルゴと温野菜のつけ合わせ、
又はホウレンソウと
アスパラガス添えのハムの蒸し煮、
鶏レバーのカレーとライス
肉料理
ホースラディッシュ添えの
極上あばら肉のローストビーフ、
又はコールスロー添えの肥育鶏のロースト、
ゆでたポテト、又はこんがりと焼いたポテト、
バターで和えたフレンチビーンズ
コールド
マトンの足のローストミントソース添え
又は塩漬けの牛タン
デザート
氷川丸では、つかの間の荒波の中にも
デッキで遊べる時もありまして、
これがそのデッキチェアです。
デッキの床も当時のままの
やわらかなモク(木材)なんですが、
これは歩くとき足が疲れないように。
船旅でずーっと座ってると足が疲れてくるから、
みんな朝の散歩とか夕方の散歩を必ずするんです。
それでやわらかい板を張っている。
晴れてる日はここでミニゴルフをやったり、
輪投げ大会をしたそうですよ。
このチェアには、氷川丸に乗船した
秩父宮夫妻らも座ったといいます。
船内でお土産ということで
配られた絵葉書なんですけれども、
これは何故か江戸っぽいもの。
外国のお客様が好むということで、
浮世絵の絵葉書などを
用意していたということです。
(小山)
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