「美しき日本 ― 大正昭和の旅」展

江戸博学芸員新田さんと小山さんのさらにくわしい解説

日本の新しい８つの風景を選びましょう！ という呼びかけに、人々が大盛り上がりをします。 ８つの風景はどういうものかというと、 平原、湖沼、瀑布、河川、渓谷、山岳、海岸、温泉。 それぞれのジャンルごとに、自分たちの推薦する 観光地を投票してくれっていうイベントなんです。 官製葉書で、一通一タイトルというような。 これが何故か大盛り上がりをしてしまった。 地域のたちが、組織ぐるみで 自分の街を当選させようという運動を始めたんです。 それが日本全国の色んな地域で行われたということで。 新聞紙上で毎日集計結果報告がでるんですよ。 投票期間は１ヶ月すこし。 その短い間になんと9300万票が集まりました。 当時の日本の人口の1.6倍です。 で、ほんとに新聞社にすべて集計がいくんですけども。 毎日毎日何万って単位の葉書が来ちゃったりするんで、 東京の中央郵便局で消印のスタンプが 壊れちゃったりとかするくらいの事件で。 葉書を保管する場所も、当時の新聞社のビルですから、 結構いいビルなんですけど、葉書の量が多すぎて やばいんじゃないかってことが言われたりするくらいの。 このとき一年分の葉書が売れたって言われてます。 こちらの画像は雲仙でのキャンペーンの事例なんです。 自動車を使った宣伝活動が行なわれたんですね。 （新田）

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