ミーちゃんの縁側で、旅行の話なんかを聞く。
6.ひとりで参加の南太平洋。フィージー1996。
これは最近の方で1996年5月の事。
群馬県唯一の新聞社「上毛新聞社」と「JTB前橋」協賛で、
「南太平洋の楽園フィジー4泊6日の旅」だった。
行く前に誰か一人誘いたいと随分電話で探したが、
なかなか居なかった。
仕方なく、一人でも
群馬の主催だから意外と行ってみると知っている人も
いるか知れないと、気軽に行くことにした。
オプショナルツア-をどれにするかを決めたいので
お連れの人がわかれば相談して決めたいのに。
と思っていたが、とうとう出かけるまで居なかった。
「成田発20時55分」なので夕方出かけた。
成田では新聞社の人か旅行社の人か来ていた。
それらしい団体が解らないのでそれとなく見ていたら
「Tさんですか?」と聞かれた。
「はいそうです」と返事をしたところ
「今回は7人ですが女の人はTさん一人なんでが・・・」
と言われた。
「えーーーー?」と思わず声が出た。
「群馬日産」の人が5人と
赤城の鳥居の近くの男の人が一人なんです。と話された。
それまでは、
もしかすると、すぐ近くの人でもいるかも知れないと、
気楽に考えていたのに。今更、仕方がないと諦めた。
フィジーへは翌朝8時25分にナンデイに着いた。
ホテルのチェクインまで(PM2.00)ナンデイ市内観光。
アメリカの映画俳優の元・庭園で
現在植物園になっている所等見た。
それからホテルまで100kmも有り
車でびゅんびゅん走った。
100Kmの間、殆ど家がなくて、
低い丘で『さとうきび』ばかり。
反対側は、海の水は近くまで有るがその辺は
池の様に静かで2Km程先の方で横に
白い線のようなのが見える。
「あの白い線、何かしら?」と
みんなでつぶやいていたら、あれは打ち寄せる波で、
こちらから、あそこまでは
「珊瑚礁」だから太平洋の水は
あそこに打ち寄せているので白く見えるのだと話してくれた。
「海」など、つくづく見たことがない
「群馬育ち」のミーちゃんは
「ふーん」と感心したり驚いたりした。
何しろ「前橋」から「東京」へ行くくらい
車でドライブした。
まさかこんなに遠いとは思わないで居たので
来る前にナンデイへ出かけて買い物をして歩こう等と
思っていたのにと、がっかりした。
この旅は4泊6日間で、女性は一人で「としより」だから
「僕達は毎日交替で一人づつ残って居よう」と、
「群馬日産」の人は行く前に打ち合わせしていたと、
後で聞いた。
ゴルフが盛んな頃で毎日ゴルフに出かけるのを目的で、
この旅にくるのを楽しみにしていたらしい。
この紳士諸君の、優しい親切な気持ちも知らず
私は最初のオプショナルで
ナンデイからすぐ近くのアクアランド1日クルーズの時など
大きい船から小舟に乗り換えて
島の砂浜に飛び降りたりするのも
何の躊躇もなくやっていたので
「としより」だからと考えていたのが、すっかり変わり
「残り当番」は止めたのだ。と・・・
おかしな話で笑ってしまった。
(つづくわよ)
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