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ミーちゃんの縁側で、旅行の話なんかを聞く。
９．鍵を落とした。カリブ海クル-ズと東カナダ。
1997・1月
これは最近の事。
私は太平洋の島でのんびりした気分を味わいたいと
2〜3年考えていた。
ホテルが海の中に小屋のように突き出ていて
お部屋の中に海を覗く穴が空いていて
涼しい風が抜けて行く様なリゾ-ト地を考えていた。
こんな事を紀子に話せば必ず馬鹿にされるので
ずーっと話さないで居た。
すると新聞広告に凄い大きな観光船が出来て
1996年12月に進水し初航海をするので
クル-ズとしては特別価格との「募集広告」が出ていた。
今まではクル-ズは高価なものと諦めていた私が、
むづむづと、気持ちが騒ぎ出した。
度々海外へ一緒に行っていた人に話したところＯ.Ｋした。
成田は1月25日発で
トロント経由マイアミ行きの飛行機だった。
ヨ-ロッパと違い土地は広いし新しいので
ホテルの部屋はツインで応接間まで有り
壁に付いている鏡は
私が立って居て顔が見えるだけの高さの所が多い。
翌朝マイアミで憧れの豪華客船に乗り込んだ。
人は（車椅子で奥さんを乗せ、
ご主人が押して船に入るのも見た）カンパンから。
私達のスーツケースも荷台に載せて10個以上積んでいた。
私のは少し小さいので一番上に斜めに載っていた。
その後は見えなかったが・・・。
私達は部屋に入った。
船室と、思えないほど広くて窓も大きいし安心した。
その内二人のスーツケースが届いた。
私のは鍵がなかなか開かないで困ったが、
何とか開けられた。
夜の衣装に着替えてスーツケースを閉めようとしたが
鍵の辺りが、ひなって居て
どうしても完全には合わせられないので
鍵もかからないしこ困ってしまった。
夕食を済ませてから考えることにした。
9階の広い広い所に沢山の大きな丸テーブルがあり
8人づつ適当にお掛け下さいといわれ腰掛けた。
私の左はお友達、右は中年の奥様、
その右はご主人様らしい。
始まるまで知らない人ばかりで
何となく間があいたので、
私はお隣の奥様に
「どちらからいらっしゃいましたのですか？』と、
淑やかに、しかも、にこやかに・・・
ふふふ・・・声をかけた。
すると「高崎です」と、すぐにお返事が返ってきた。
「ま--.お隣の市ですか？？？」
そんなに近くても解らないものなのかと、
当たり前の事だがおかしくなった。
クル-ズ中はずーっとこのテ-ブルですから。と
添乗員さんに言われていた。
ご主人様も含めて4人は驚いたり
何となく近親感を抱き、大笑いした。
［鍵」では困った。
後で、この話をみんなの前でしていたら、
「そのス-ツケ-スなら船に積み込んでいるとき
荷台から落ちたのを見ましたよ」と、
言って居た人が居た。
鍵のかねの所が落ちた時、曲がったのに違いない。
私は保険をかけてきたのでこの船の中の「売店」で
買っても良いと思つたが、売っていなかった。
仕方なく添乗員さんに
どうしたらよいか尋ねたら
船の中の人が検査して見てくれることになり
翌日まで待った。
「何とか直せる」との話でお任せした。
まさか良く閉まらないままこれから持ち運び出来ないので
祈るような気持ちで修理を待った。
カリブ海クル-ズだから1週間くらいは待てるが。
3日目頃直った。これで安心した。
この後、安心して船内の ナイトショウ
（9階吹き抜けの舞台がある）や
もう少し小さい舞台で
日本のグル-プが「日本舞踊」を見せたり
社交ダンスを国籍を問わず
舞台へ上がってやったりしてました。
クル-ズの途中メキシコのユカタン半島の先端にある
トウルム遺跡・ケイマン島・ジャマイカと
船で廻りアメリカのマイアミでエバーグレス国立公園を
船で廻り、飛行機でトロントまで飛び
ナイアガラの「凍て滝」を見て返ったのでした。
（つづくわよ）
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