80's
ミーちゃんの縁側。
「80代からのインターネット入門」のその後。

思いでって、どこまでも遡れるんだよね。
今日の縁側は、ミーちゃんが7歳のときの話だよ。

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ぼーっと想い出す事
それは私が七五三のお祝いの前
(女の子だから数え年7才。
 昔は何でも数え年でしていた。)
友禅の長いお袖の着物で緞子の帯しめて
「しごき」といって
三尺帯の様な縮緬で房の着いた真っ赤なのを
帯の下の方に巻き       
横に垂らして「ぱっこん下駄」の高いのを履き
八幡様(神社)へお詣りに行く事になっていた。
その準備の為
秋になると直ぐ呉服屋へ行き反物など買って来て
母が仕立ててくれるのだった。
此の頃になると裁ち板がずっと毎日出ていて
母が縫っていた。
大人に成っても長襦袢にでもして着られる様に
長く仕立てるのだった。
そんな訳で
出来上がると子供に着せてみて肩揚げや腰揚げをするので
母が「みーちゃん、ちょっと着て見て」と、
真剣に呼んでいて着物を広げて立ち上がって待っている。
ところが私はどうしても行かないで
奥の部屋から出て行かないのだ。
母は「早く来てちょっと着て見てー」と盛んに呼んでいる。
母が「どうしたの?」と声をかけたら
「だって、その着物は
 11月15日に八幡様へお詣りに行く時着るのだから
 其の前には着ない」と頑張っていて母を困らせた。
とうとう私は着ないので
裏の家に同じ歳で背格好も似ている君子さんが居たので
其の子供さんに着て見てもらい
「肩上げや腰上げ」をとったのだった。
今でも変なところで「お堅くて」融通がきかないので
笑われている。
自分でもこんなにお堅くしないでも良いのに。と
思う時があるが直せないのだ。
これがミーちゃんなのだ。 


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実は、ちょっとそういうところが自分にもある(darling)

2002-03-21-THU

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