|
ほんとうは、お彼岸の日に掲載するべき
だったのかもしれませんが、いまになりました。
ミーちゃん、ガンジーさんとの往復メールです。
長くなりますが、一度に掲載します。
あちこちに、ガンジーさんは生きているよなぁ。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
初彼岸にガンジーさんを悼む
ガンジーさんとミーちゃんとのメールのやり取り
2001年3月15日
（ガンジーさんから）
「ミーちゃん様ガンジーと申します」
え〜、親分、糸井重里に代わりまして、
でしゃばり返信を親分にナイショで、
お届けする次第です。
先ず以ってお礼を申し上げます。
これほどの、素晴らしいメールは
ガンジーの６６年の、有史以来の出来事です。
わたくし宛に戴いたメールではありませんが、
よくぞ転送してくれたもの、と感激いっぱいです。
「豆炭．．．」 の本で知りましたが、
８０歳、とのお年に凄い説得力があることと、
病気の経験をお持ちで、それを退治したことと、
そのお年でこれほどの若く柔らかい発想に、
まったくぶっ飛んでしまいました。
きっと１００歳になっても
それに気づかずキーを叩いてる事でしょう。
もう戸籍は必要ありません。鬼籍も不用です。
万歳！
淡谷のり子の言葉を借りれば 「たいした魂消た！」です。
とにかく、この事のお礼を言わねば
今夜は興奮して寝つかれないと思いまして
メールを送らせて戴きました。
3月16日
（ミーちゃんから）
こちらからもはじめまして・・・
あなた様の『ほぼ日』での連載は、
毎日読ませて戴いておりますが
何時も楽しそうにお書きになっていらっしゃるので
感心しております。
思わず笑ってしまうこともあり
とても御病気中の方とは思えないステキな、面白さには
「どうしてこんなになれるのかしら？」と、
驚いております。
さて、この度あなた様に届いたメ-ルが
どんな物なのか私には解らないので
お礼など戴き驚いております。
解らないながらも私はなんとなく嬉しくなり
返信したくなりました。
私としてはガンボ-イさんと言わせて戴きたい程
お若いのでボ-イフレンドですね。
ますます「面白いお話」を、
「ほぼ日」へ投稿して下さいませ。
取りあえず変なお返事まで。
ミ-ちゃんより
3月17日
（ミーちゃんから）
「アドレス帖にメールアドレスを入れました」
お断りもなくY様のメ-ルアドレスを
アドレス帳に追加致しました。
今日は少し落ち着いて居りますので。ふふふ。
まだ、さっさとは何も出来ないのです。
情けない人間です。
今日は風もなく静かですが曇っていて暗いです。
でも元気に頑張りましょう。
では又
ミ-ちゃんより
3月19日
（ガンジーさんから）
「ミーちゃん様ガンジーagain」
ガンジーはB県 P市に棲息しております。
(ナイショにしておいてください）
ここP市は、今日は朝のうち小雨でしたが
今はカンカン照りだして
暖かくなりセーターだけで外出できます。
暖かくなるのも嬉しいんですが、
日一日と陽が長くなってくるのが、
たまらなく楽しみです。
オートバイに乗れる体じゃないのに、
そのつもりになっちゃうんですね。
ずいぶん永く乗ってましたから。
「お友達欄」 に加えて戴きありがとうございます。
頑張るよりも気楽に楽しくいきましょう。
3月29日
（糸井重里より転送）
ほぼにちわ。イトイです。
ガンジーさんに、注意書きなども添えて
転送しておきました。
ひょっとしたら、ガンジーさんとミーちゃん一家の対面も、
あるかもしれないですね。
しかし、考えてみたら、ガンジーさんって、
ミーちゃんの20歳も年下なのに、
じいさんの役をしているなぁ。
20歳上のほうの方は、娘のまま生きてるらしいのに。
また、海を越えるらしいですが、元気だなぁ。
お気を付けていってらっしゃい。
>文句ないっ！ 同感！
>はじめまして！ わたし『豆炭とパソコン』の
>ミーちゃんちの鬼の紀子です。
>ガンジーさんのところにメールしたくて
>モジモジしてました。
>こう見えて（まだ見えてない）
>わりと引っ込み思案の鬼なもんで
>考えているうちに（考えてる振りしてるうちに）
>タイミングがずれてしまうのです。
>ちょっとのろまの鬼でもあるんです。
>ここから本題
>ガンジーさん、晴れてバイクに乗れるようになったら
>ぜひミーちゃんに会いにきてください。
>お昼でもごいっしょしませんか。
>暖かくなればご近所の迷惑も顧みず
>外の食卓でガッハッハですから楽しいですよ。
>もう来ていただけるものと決めちゃいましたから。
>お待ちしています。
>
>ミーちゃんちの鬼の紀子
4月5日
（ミーちゃんから）
「オ-ロラを見て昨日戻りました」
ノ-ルウエ-のトロムソと言う所へ3泊して
2日目にホテルの前で、憧れの「オ-ロラ」を
この目で見ることが出来ました。
81歳過ぎているので、皆さんが驚いたり
羨ましがったり親切にしてくれたり
「幸せ」を、絵に書いたようでした。
ガンボ-イさんと同じように
「感謝」の気持ちで、いっぱいです。
まだまだ「挑戦」します。応援して下さいませ。
ではご機嫌よう。
ミ-ちゃんより
4月7日
（ガンジーさんから）
「ミーちゃん様」
信じられない出来事です！ ホントですか？
と尋ねたくなります。
海外へ出かける、と糸井さんから聞いてましたが．．．
まさか！
台湾か香港、シンガポールあたりかと思ってました。
凄いなぁ。
これはもう 「生還おめでとう！」 です。
くたびれ、が取れた頃お伺いさせて戴き、
お話を聞かせてください。
追伸．ガンボーイ、気に入りました。
ありがとうございます。
4月10日
（ミーちゃんから）
「reミーちゃん様」
毎日暖かくて庭のお掃除したりお洗濯を沢山したり
忙しくて大変です。
やっとオ-ロラ紀行の写真が
アルバムに収まり明日は焼き増しが出来るので、
一緒に行ったお友達に送り、どうやら一段落します。
ガンボ-イさんにお目にかかり
いろいろお話が出来るのを楽しみにしています。
前橋は「赤城山」や「榛名山」
遠くに「谷川岳」等見えて良い所です。
来られる前に車か列車かお知らせ下さい。
道順等お教えしますので。
では又。
お喋りなミ-ちゃんより
4月１０日
（糸井重里から）
ほぼにちわ。重里です。
今日受け取った「4/9親戚新聞」に、
以下のような記述がありました。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
今月は夢をいだいて
前橋の「豆炭とパソコン」の原産地を訪ねたい。
ミーちゃん、オーロラを見て来たそうだ、
８１歳でだぜ 凄ぇー！
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
いよいよ、ガンジーさんの前橋訪問は、
前進したということですね。
日程など決まったら、教えてください。
行けたら行くようにします。
4月12日
（ガンジーさんから）
「糸井さんを取り巻く皆さんへ」
伺いさせて戴く日は、
４月１６日(月）では如何でしょうか？
ただ、突然の何か？があるやもしれず、
その折りには当日の朝、９時頃までに
メールをおくらせてください。
道中は電車で出かけるつもりです。
紀子さまにもお話ししましたが、
ガンジー、飲む事、食べる事が叶いませんので
遠慮ではなく一切お構いなきようお願い致します。
赤城も、妙義も大好きで、
よくオートバイで走りまわりました。
榛名湖へは何度もスケートに出かけました。
今度は電車で足尾からまわってみたいと
考えたりしています。
4月13日
（ガンジーさんから）
「ミーちゃん様 From ガンボーイ」
ミーちゃん様。紀子さま。
日程をお伝えしましたが、
糸井さんもそちらへ出かける意向がある事を知り、
氏のスケジュールに合わせたく思いますので、
もう一度日付けを検討させて戴きたくお願い申し上げます。
如何でしょうか？
あまり世間を気にせず生きて来た私ですが、
ある場面ではとても
”恥かしがり屋” なのです。
出来れば糸井さんの３歩後ろから
おずおずと参上させてください。
4月26日
（ミーちゃんより）
「御苦労様でした」
昨日はお疲れに成りませんでしたか？
遠い所まで来ていただき有り難うございました。
又珍しいお土産まで戴き、すみませんでした。
「ほぼ日」で、楽しい投稿から
ステキなガンボ-イさんとは想像しておりましたが、
まさにそのとおり赤いネクタイのお似合いになる
シャンとした紳士でお話も
ちょっと、さりげなく洒落ていて-- 。
本当に楽しい一日でした。
どうぞ又、パテオの「栴檀」の葉が繁った頃に
お出かけ下さいませ。
その時は監督として、最愛なる奥様ご同伴で。
私は6月17日〜28日まで、
「スコットランド・イングランドの旅」に出かけますが
「少し古めかしい娘」達も、
ガンボ-イさんのファンですから
私が留守でもお待ちして居りますので。
先ずはお礼かたがたお誘いまで。
これからは気候不順に成りますのでお体お大切に。
ミ-ちゃんより
5月3日
（ガンジーさんより）
「ミーちゃん様」
百万遍の“有り難うございました”を申し上げます。
楽しい、楽しい一日でした。
毎日の生活の何十倍もの嬉しい一日でした。
あまつさえ数々のお土産を戴き恐縮千万です。
人生ってどのよに展開するかわかりませんね。
おない年の気落ちした人生を送っている連中に
教えてやりたいくらいです。
ただ、加齢を嘆いてる愚かな人たちに。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
色々お世話様になります。
前からガンジーさんの御家族にお悔やみ申し上げたいと
思っておりましたが、ここ迄来てしまい、
「ほぼ日」へ送り皆様と御冥福を祈る事にしようと考えて
「此の春のお彼岸」に送りたくて努力致しました。
どうぞよろしくお願い致します。
ミーちゃん
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
このころから、一年が経っていたんだなぁ。
今日の『ミーちゃんの縁側』は、
こんな思いで話でした。
| 
