Lesson780
読者の声
−先週の「自分の努力を認める」について
「がんばった自分を認めているか?」
私たちは、
がんばっても結果が出なかったとき、
結果が出ても人から否定するようなことを言われたとき、
努力を「無かったもの」にしがちだ。
もっともっと、と
自分への要求レベルをつりあげて、
いつまでたっても認めてやらなかったりもする。
「自分の努力を認める。」
この大切なことを、2人の大学生から
教えられたと、先週私は書いた。
「これでいいのだ!」
学生が伝えてくれた、
天才バカボンのパパの言葉を、
これからは、がんばった自分にかけてやろうと。
たくさんの反響をいただいたので、
今週は、「読者メール」を紹介しよう!
<婚活は、あっけなく>
44才、独身。
この人で婚活はおしまい!
と自分で決めた相手とは、
3年間のお付き合いがありました。
いろんな焦りや、葛藤の中、
自分なりに一生懸命、やってきたつもりです。
が、彼は、あっけなく、
元奥さんのもとへ戻ってしまいました。
虚しい。
何やってたのかなー。私。
これでいい、かどうかは、
未来の私だけが知っています。
これ以上、この人との関係に発展はないのだから。
先週のコラムの2人の大学生、
駅伝の彼に、
不合格した彼に、
それらの年齢を通り越した私が、
「大丈夫だよ。」と自信をもって言ってあげられるように、
未来の私から見れば、
私もきっと大丈夫、なんでしょう。
「よく頑張ったよ。自分。
泣けるほど、一生懸命だったって、すごいじゃない?」
だから、これでいいのだ!
(O)
<こなせているのに>
前の職場で、
なぜ私がそんな遠くへ!?と思うような
異動を経験し、
なかなか納得できずにいました。
でも、とりあえず行って頑張るしかなかった。
一年後、願いを出し、
自宅から通いやすい職場へ異動させてもらったけど、
この選択がよかったのか、悪かったのか。
私は仕事において、
キャパ以上の出来事に遭遇すると、
自分を見失いそうになります。
たいていは、
一時的なキャパオーバーで、
結果的にこなせていることが、ほとんど。
でも、こなせた自分を認めることはできていない。
できて当たり前という考えに
縛られているような気がします。
無事こなせた、自分エライ!
と心の中で言ってあげたいです。
(rin☆rin)
<つい欲が深くなって>
自分に対する要求水準の吊り上げは、
とても心当たりがあります。
欲がつい深くなってしまう自分がいました。
自分で自分をよくがんばっているね、
とほめることも大切だと思いました。
これでいいのだ。とはいい言葉ですね。
(A.T)
<自分から強烈にダメ出しされ>
大学を卒業して20余年、
就職活動に失敗して非正規の仕事を渡り歩き、
専業母時代を経て、子持ちでパートとして働き始め
10年目でようやく正社員になりました。
社会保険労務士試験にも合格して、
その方面の業務は一通りできるようになりました。
毎日弁当を作り、
家もできるだけきれいにするようがんばっているし
学校の委員などもやっています。
なのに、全然満たされないでいます。
はたから見れば十分な境遇なのでしょうが、
私自身が私に
「まだ何も成し遂げていない」
と強烈にダメ出しをするのです。
家族に「えらいねえ」と言われても、
私に家事をやってもらうための方便でしょ、
としか受け止められない。
正社員という立場をママ友にうらやましがられても、
この程度の仕事してるようじゃカスだろ、
と思ってしまう。
重症だと思います。
自分でどんどん「もっともっと」とハードルを上げて
苦しんでいた。
「これでいいのだ」がしみました。
ダメ出しをする自分をなだめる言葉、
「これでいいのだ」。
仕事、家事、子どものこと。
これからもおそらく必死で生きていくのだと思いますが
つらいときは、この言葉をつぶやいて
自分を認めてやろうと思います。
(たいち)
<そして、明日も!>
今の自分だあ〜!と、大声を出しそうになりました。
私は現在、
自分が勤めている会社と、
夫が経営している歯科診療所と、
2つ掛け持ちしています。
会社は、業務量が多く、毎日終電は当たり前で、
終電を逃し、ビジネスホテルに泊まる事も
たびたびあります。
今の事業部には2年前に異動してきました。
前の事業部では、同じぐらい忙しかったのですが、
周りから信頼され、
努力もそれなりに評価してもらえていました。
しかし、今の事業部は、
前の事業部と業務上の接点がなく、
新人同様の扱いを受けました。
押し付け、なすり合いの標的にされています。
頑張っても頑張っても認められず、、
仕事はお客さんのためと割り切って働いていますが、
遣り甲斐もなく、がっかりを通り越し、
虚しさしか感じません。
夫の歯科診療所の方は、
私は休日に受け付けを手伝っています。
歯科なので、スタッフは全員女性です。
夫も私も、精一杯気を配っているつもりです。
しかし、歯科診療所は、常に人手不足。
こちらが何をやっても「当たり前」「働いてやっている」
という反応しか返ってこず、
一つ満足すると次の不満が湧き、
要求はキリがありません。
夫も私も、身を削るようにして努力を続けているので、
時おり、心が折れそうになる時もある。
「誰も褒めてくれない、誰も認めてくれない。」
これは逆に言うと、
誰かに「頑張っているね」「良い仕事をしてるね」と
言われたいということ。
ずっとそれを渇望していたのだと、
先週のコラムを読んで気づきました。
でも、私、頑張っています。夫も頑張っています!!
「よくやった私」「私たち、頑張っている」
と自分と夫を励まし、
明日も頑張ろうと思います。
(もつ)
<イギリスで一念発起し>
この3年間は、
父の死に次いで、
私と主人両方ともが失業、
人生の転換となる出来事が凝縮してありました。
なんとか新しい自分、新しい生活を作り出すのだと
必死に模索している中、
友人に
「小学校の先生になれば?」
と言われ、
「そっか、8年間もイギリスでパートの教師してるし、
日本で教職も取ったし、こうなったら、
イギリスの教員免許を取って堂々と
イギリスの小学校の先生になってやろう!」
と志を立て、
1年かかって
英語のイギリスでの義務教育終了資格GCSEを取り、
教育実習先の小学校も自力で見つけ、
見習い教師を3ヶ月勤め、
さあ大学で正式に教員免許資格のコースに入るぞ!
と段取りをつけていたところ、
泣く泣く降り出しに。
理由は
「義務教育終了程度の数学と化学の学力証明書がない」
から。
日本の大学を出ているなら、
数学と化学はイギリスの義務教育水準以上と
言われて安心していたのに。
正式にトレーニングする前に、
「あなたは明日からでも独り立ちできるわよ」と
推薦状まで書いてもらえていたのに。
日本での教育、イギリスでの8年間の教師経験は、
いったい何だったんだろ?
虚無感だけしか残らず。
でも、また振り出しから、
以前より倍以上に重くなったサイコロを
よっこらしょと振って、
ようやく3マスぐらい進めたと思ったら、
「1回やすみ」って感じのリズムが続いている。
まだまだ私の人生ゲームは「ゴール」には程遠いけど、
「これでいいのだ!」と言い聞かせながら、
何回振り出しに戻っても、
頑張った自分を認めながら、
サイコロを振り続けるぞ!!!!
(パー子)
<仕事をしても人から認められない>
今年は、熊本震災の対応で、
4月末からゴールデンウィークも返上して、
仕事をしました。
残業は月100時間くらいになりました。
そして、震災で自分の持ち場で仕事できたことが、
今はなんとなく良かったと思えるようになりました。
どう生きたいのか?どんな人でありたいのか?
そう自分に問いかけてます。
以下は、「熊本震災対応の時の考えたこと」
当時、自分が親しい人にメールした内容です。
↓
上司は休みとか、
他のメンバーが休みとかもうどうでも良くなりました。
今、会社が、社員が、被災地の支援をやらないと
いつやるのでしょうか?
今週は、毎日、朝7時から、夜中まで仕事してます。
土日も仕事しても構いません。
評価や残業代もいらないです。
常識を超えた事態に、どれだけ自分の持ち場で、
動いて、対応できるか、それが大事です。
評論家や結果論しか言えない人間にはなりたくない。
必ず、明日も全部の商品供給の調整引き受け、
一人でやりきります。
(タカタカより)
がんばった自分の努力を
自分は見ている。
がんばったにもかかわらず、
ひとつも結果がでなかったとき、
だれひとり認めてくれないとき。
自分の努力を知る人は、地球で自分ただ1人。
その努力を、認めるか、認めないか?
「約束だけは守らねばな。」
と私は思う。
最初に自分で「ここまで」と決めた、
そこまでは頑張るし、
最初「ここまで」頑張ったら良し、
と自分に約束した地点に達したら、
要求レベルをすり替えたり、不当に吊り上げたりしないで、
そこまでの努力は認めてやる。
それだけは、
「自分との約束だけは守らねば」、
まずそこからやっていこうと私は思う。
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