重里
「何事にもからだが資本ということを、
 実感するようになっていたからさ、
 大人になって。
 こどもに、何を贈るよりも
 「丈夫なからだ」とか、
 「明るいこころ」とかを
 プレゼントしたいと思うわけだよ。
 で、腕立て伏せです。
 エスカレーターに乗ることも
 禁止してた。
 ぼくがエスカレーターに
 乗ってるときに、
 こどもは横の階段をのぼっていて、
 上で「やぁ」って再会するんだよ。
 自分のからだを使うことに
 横着でないってのが、
 明るさの根本なんだよ。」





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