重里
「知らなかった。
ぼくのほうも、びっくりしました。
だいたい、あんだは
嘘をつかないこどもだったので、
そのときっていうのは、
いい意味でだけど、
めずらしく嘘をついていたわけだ。
でも、そのときの会話は、
なんとなく憶えているわ。
そっかー・・・。
サンタクロースについては、
手を変え品を替え、
いろんな演出をしていたからなぁ。
海外から、
サンタクロースとおぼしき
老人を見たよ、とか、
手紙をだしたりして。
「オレはちがうような気も
するんだけど、そうかなぁ」
と、娘に言うと、
「そうだよ、それは
サンタさんだよ!」と、
断言してましたっけねぇ。」
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