おさるアイコン ほぼ日の怪談2007

怪・その18
「ちょうど1年」

高校生の頃に、友人から聞いた夢の話です。

その夢の中で、
友人は自宅でひとり留守番をしていました。
するとインターフォンがなったので、
玄関の戸を開けてみると、
同じ年頃の男の子が立っていました。
夢の中では知り合いのようなのですが、
実際にはまったく知らない人でした。

そして、

「自分は罪を犯してしまったので、
 これから自首しようと思う。」

「1年間会うことが出来なくなるので、
 最後に会いに来た。」

と、言われました。

その時には変な夢だと思ったけれど、
特に気にしなかったそうです。

そんな夢を見たことも忘れてしまった頃に、
また自宅でひとり留守番をしている
夢をみました。

すると、同じようにインターフォンがなり、
その男の子が玄関に立っていました。

そして、

「今、出所してきたから、会いに来た。」

と、言ったのです。

その夢を見たのは、
1度目の夢を見てから
ちょうど1年が過ぎた頃だったので、
しばらく気味が悪かったそうです。

(ももなえ)

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2007-08-19-SUN