おさるアイコン ほぼ日の怪談

「制服女」

今から15年ほど前、ある家での私の体験です。

その家に引っ越してから、誰かがいる、
という感じが常にしていて、
洗濯をしている時、料理をしている時、
ふと背後になにかを感じることがよくありました。
夜はたびたび金縛りにあうようになり、
あうときは必ず
「ああ、今日は金縛りにあうなあ」
という予感がしました。

その晩も、いやな予感がしたので、
電気を付けたまま寝たのですが、
予感通り体が動かなくなりました。
すると窓から物凄い風が吹いて来たので、
体が動かないままこわごわと目を開けると、
天井から、セーラー服を着た化粧の濃い女が
口から血を流して私をにらんでいたのです。
余りの怖さに気を失って、
その後のことは覚えていませんが、
まもなく引越しました。
前の話にもどる もう、やめておく 次の話も読んでみる