ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

4.最初の『親戚新聞』を読んだ。

そして、噂の『親戚新聞』は届いた。
読者は、新規のぼくを入れて4名。
たぶん息子さんと娘さんの名が、宛先欄に記されている。
世界でも最小の新聞のひとつかもしれない。
しかし、自分の家族のひとりひとりに、
自分が考えていることを、考えてきたことを、
こんなふうに伝える方法があったなんて!

ひとりずつに、親として語りかけることは
照れくさくてできなくても、
「新聞」という形式があれば、いろいろ語れる。
この、ガンジーさんって人は、
とてもまじめに、いまを生きている父親で、夫だ。

この人に知り合えてよかった、と、
ぼくはほんとうにそう思えてきた。

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◆親戚新聞 8月18日号

今朝のタイトルは無し。 
驚くべき事が起こったのだ。 
非常に緊張してこれを書いている。 
少し.むかし 授業参観が始まった頃の 子供達の心境だ。
そのわけは 過日.気まぐれで 
「ほぼ日刊.糸井新聞」に mail を送った。 
それがなんと 糸井氏の眼にとまったのだ。 
日に何百通とくるmailに毎日 
眼を通しているのだろうか 
それだけではない 超多忙な 氏が
直々にmailを送ってくれたのだ。
それも立て続けに二通 さらに氏いわく 
「わたし宛にも ”親戚新聞”を送ってくれませんか?」
との びっくりmail。
朋教授の帰宅を待って アドレス帖に 
氏の それを入力してもらい 
今日初めて糸井氏にもこのmailを送る。
 
これが緊張しないわけがない 
いつものように 筆が進まない。
往きつ戻りつ.箱根登山電車のスイッチバックだ。 
拙文をすこしでもカッコよく書きたい! 
これが65歳.死期間近の男の心境か?と
思はず笑ってしまう。 
俺って いくつになっても 見栄っ張り.
目立ちたがりなんだなぁ。 
糸井氏の mail は当然.手紙とは違う口語体だが 
要所はキチっと文語体で締めている。 
実に丁寧な文章だ 恐れ入った次第である。
いつもなら年寄りの 教えたがり精神で 
今日はこういうことを書こう と 
トントンとキーを叩けるんだが 
背後に厳しい父親の視線を感じる
昔の 純真な学童のような気持ちだ。
そんなわけで今朝の新聞は 
人生の土壇場.野球の9回裏2死の場面で 
事態は思わぬ展開となった事を諸君に伝える。
Have a good weekend! 
 
*P.S  糸井様 文中.朋教授 とあるのは 
わが次美女で 朋代と申します 
わたし奴のpcの先生で 
仕事はX社系のやはりP.Cのセンセ です。
どうぞよろしく。

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なんだか、ぼくの「イトイ」って存在が、
おおげさに表現されているようで恥ずかしいけれど、
ところどころに、
『9回裏2死の場面』などということばに、
ガンジーさんの、いま置かれている状況が、
突然、思い起こさせられる。

この『親戚新聞』が、もう書くことなくなるくらいまで
続いてくれればいいのに、という気持と、
もうひとつ、ぼくには思うことがあった。

(つづく)

2000-08-25-FRI

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