ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

12.反則の上塗りかもしれないけど。

ぼくは、返事を書いた。
いろんなことのある日で、もともとナーバスだったから、
涙が大量に出てきてしまった。

ぼくは、「泣くことを解放しよう運動」の人間だから、
これでいいのだ、とはいえ、すごかったなぁ。

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■RE.有り難う。ガンジー 拝。

糸井重里です。

>急いでトイレに逃げ込みます   御免!

ぼくのほうは、カミさんが豆腐など買いに出ていたので、
好き放題に泣いてやりましたぜ。

なんだか、言い方は変なのですが、
うれしかったのです。

それぞれの人間が、立場をこえて
交歓できることが、たしかにある。
それを実感できて、うれしかったのだと思います。

もう、反響は続々と届いていますが、
それを転送するのはやめておきます。
あくまでも、個人のイトイに対してのメール、
あくまでも家族に対しての『the 親戚新聞』を
発信しているガンジーさんが、
「皆さま」のために気を使うようになっては
いけないと、考えました。
(さきほど、お嬢様のほうにも、その旨お伝えしましたが)

でも、最初ですから、見本として、
少しだけ、「こんなお便りもきます」という例を、
ここに貼り付けておきますね。

無理をなさらない程度に、
『the親戚新聞』の発行を、がんばってください。

それでは、また。

_______読者の反響の例↓____________

Subject: ガンジーさんへ

 私は41歳のイムジン(胃無人)です。
胃がんだと分かったのは4月の10日、
19日に入院して、26日に胃を全滴手術。
スキルスがん(あの逸見さんと同じ)だったことが分かり、
1年以内に9割再発すると医者に言われました。
5月15日に退院。
退院してすぐに、近所の友達が
胃がんで亡くなって大ショック。
さらにインターネットや本で胃がんの情報を集めると、
お先真っ暗のことばかり
(再発したらアウトだって)。
ガンジーさん、人ごととは思えない。
このところほぼ日にアクセスすることが
少なくなっていたのですが、
こりゃあチェックしなくっちゃ。
イムジンより

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ガンジーさん読みました。

横浜でSEをやってます、22歳の男です。
>
ガンジーさんを読みました。
危なく会社で昼休みに泣くとこでした。
なんだか、昔のショーグンって言うバンドの
「俺たちのメロディ」(記憶あやふや)という曲のなかの

>男だったら 流れ弾のひとつやふたつ
>いつでも胸にささってる ささってる

というところが思い出されました。
ガンジーさんかーっこいいです。
ロケンローです。

私もギター弾きなんぞしてて、
バンド活動もしてるのですが、
ダメです。ロッカーとして遠く足元にも及ばない。

連載がながーく続くことを祈っております。

直人

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ふたつのメールをペーストしたのは、
特に意味があるわけではない。
他にもたくさんあるし、それはきっとガンジーさんに
転送されると思って書かれたものだと思うのだけれど、
全部は、読む方がキツイのだ。
善意であるか、役に立つか、という問題ではない。

だから、ぼくの判断で、なんとなくこんな感じで
メールは来ていますよ、というくらいの
例だけを出すにとどめたのだ。
(せっかくガンジーさん宛てにメールをくれた方々、
もうしわけありません。ご理解ください。
また、「出してくれること」は歓迎なんです。
ご本人にすべて転送するということは、あえて、
負担が大きすぎるのでしないということを、
どうぞ、ご理解ください)

そして、この日はもう一通、うれしい便りがあった。
そうだ。文中にも登場する「お嬢様」からのメールだ。

(つづく)

2000-09-04-MON

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