ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

24.地元のある社会人として。

まだ、ぼくはガンジーさんがどういう職業の方か、
知らないままなのだけれど、
選挙も行くし、家族の経済も支えてきた方だ。
そういうこと、すっかり忘れていて、
ずっと病のことばかり考えていたけれど、
そういうことじゃないんだよなぁ。

実は、大の男としての社会生活があって、
その人が癌という病気になったということだ。
今回の『the親戚新聞』では、
そんなことを思い出しました。


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◆祝賀会

昨日 Fグランドホテルで 
N田Yひこ代議士の集いが ひらかれた。
国会報告となっていたが 事実上は 捲土重来祝賀会。

同僚議員や 市長.県議.市議たちを従えての晴れ舞台だ。
型どうりのセレモニーのあと N田氏が国会報告をする。
ぴったり1時間の 
その話のおわり頃 
俺の出した手紙の披露がはじまったのだ!

びっくりしたよ! 
11万票をこえる得票で 国会にもどった氏が 
選挙運動はおろか2.3度しか会ってない 俺の
手紙を読み出したのだ。 
そして最後に
「これはガンジーさん と いう方からの手紙です」と。

顔をあわせたのは2.3度 
手紙のやりとりは年数回 
4年ぐらい続いてるのだが。

氏の話は 俺の手紙が  
”どれほど浪人中の私を元気ずけてくれたか”
というもの。

話は飛ぶが 糸井重里氏のメールに 
「マイナスカードをもった人の特権」と いうのがある。

不幸にみまわれた多くの人達は 
自分が如何に不幸であるかを訴えるそうだ。
聞き手である健常者の方は 
どう対処していいか戸惑いながら
困惑の表情すらだせない。

そんな時 俺の 「まるで ひとごと」のメールが
「ほぼ日」スタッフの目にとまり 
天下の糸井重里氏と 俺との
雲泥の差がほぼ5000mにちかづいたのだ。

話はもどる。 
この弱者の特権を 
ひけらかすように とられるのが嫌で
N田氏には いっさい病気の件は話してない。 
しかし戦勝祝賀会の案内状がきた。

行かねば俺の 性格を疑われる 困った!
そこでひらめいたのが 「ほぼ日」 を利用しよう!
(糸井さん ごめんなさい)

その結果がN田氏の 
俺の本名ではなく 
「これは ガンジーさん という方からの手紙です」 
と なったわけ。

氏も 「ほぼ日」 をみてくれたのだ。 
直接 「こんなわけで出席できるかどうかわかりません」
とメールを送るより
第三者を経て 行ったのが よかったと思う。

律儀なN田氏のことだ 。
寸暇をさいて 「見舞いを...」と考えたとおもう。
でも「ほぼ日」を介したことにより 
すこしは時間の余裕ができたはず。

この 遠まわり戦法 を諸君も活用しょう。
その「例」を「ほぼ日」に届いたメールで確認してくれ。
糸井氏の好意で
転送してくれたものを さらに転送する。

「ほぼ日」読者が 
我らの親戚新聞にヒントを得て
これからやろうとしていることだ。 
電話や自筆の手紙ではない。 
パソコンを使って家族との
コミニュケーションをはかろうというもの。

パソコンは は新聞や本を読むように 
「ひとごと」 のように やわらかく
うけとめること が できるのでは。

Don,t you think so?

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以上の記事のなかで、「諸君」と呼びかけられているのは、
「ほぼ日」読者諸君ではなく、
『the親戚新聞』読者であるガンジーさんのご家族です。

さて、その次の『the親戚新聞』も、続けて掲載します。
ここに登場する代議士のことから書き出しているので。

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◆「醜女」..(しこめ)」

こんどN田代議士に会ったら こんな提案をしてみよう。    

”超ブスには 身障者手帳を”
俺自身 届け出をしてないので
身障者のあつかいは受けてないが 
左眼0.002の視力だ。

先天性弱視and斜視。 
自分の手を眼の前にかざしても
指の数がわからない。

しかし 生まれつき ということで 
野球のときぐらいしか
不自由とはあまりおもはなかった。
それよりも 斜視であることが 
イヤで イヤでたまらない。  
諸君は見慣れているので 
それほどではない と おもうかもしれないが。

初対面の人と話す時 指さしをして
(失礼にならぬよう指だけではなく 手のひら全体で)
相手に告げる。

さもないと相手は勘違いして 隣を振り向く。 
俺じゃないとおもっているから。

んなわけで 超ブスには心から同情する。    
せめて平均点の2段下あたりまで 美しくなりたい と
おもっているにちがいない。

数値にすると 
どのくらい人生において 損をしているだろうか?

これは(年代もののギャグなので)
糸井氏と俺にしかわからないことだが   
”兵隊の位にすると どのへんかな?”(注)

普通の人たちが毎日をエンジョイしてるときも 
彼女らは
あぁ 人並みの顔が欲しい と 
ひたすらそのことだけを考えて日々を過ごしてるのでは。

彼女らは お墓まいりをしない。
人知れず出かけて祖先の 墓石に  
”へへののもへじ”を書いているかも。

諸君! 平均的な ”顔” をくれた遺伝子に感謝しよう。


注=松戸にある式場病院の院長に(息子は元レーサーの
式場荘吉)依って世にでた 山下清 という 貼り絵画家
の口癖で 俺達以上の世代では とてもわかり易い表現
当時の流行語になった。
   

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ガンジーさん、ご心配にはおよばないようですよ。
「超ブス」という人は、主観的には存在しないらしいので、
その想像のように悩んでいないのだと、思います。

田辺聖子さんの小説を読んでいたら、
そのあたりの説明が、とても上手にしてありました。
なんでも、鏡を4時間くらいいろんな角度で見つめていると
『ぞくっとするくらい美しいわたし』が、
その鏡の奥に発見できるのだそうです。
それは、ちょっとくらいじゃ見つけられないような、
深い深い美しさなので、凡庸な男どもには、
わからないものなのだそうです。

(つづく)

2000-09-16-SAT

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