ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

39.教えたがり症候群

今日の「the親戚新聞」は、読みごたえがあるぞう。
どのへんが読みごたえか、などと、
わざわざ訊いてくるような人には、
簡単に他人に答えを求める前に、
少し自分の頭を動かしてみろ、と言いたい。

・・・ちょっと、ガンジー調になってきているな、文体が。
ま、それでもよいのだ。
文通を続けていると、似てくるのだ。

さぁ、読んでみよう。


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糸井氏のメールに対してのレスポンスの速さに
朋姫もおどろいている。

「それが仕事だから」
などと言うなかれ。  
今やパソコンは総ての職業にとって 
欠かせないシロモノだ。

ボクシングなら 
相手のパンチが頬にとどくかとどかぬうちに 
カウンターが繰り出される。
ほほ〜ぅ! なんて感心してるひまはない。

これだ!
物事すべてはこれだ。 
21世紀はなおさらだ。
はやいこと すぐやること。

正嗣君が言ってた。 
ユーザーからのクレームには 
なにはともあれただちに飛んでけ。 
しかるのち足りない物をとどける。と

ガンジーがこれを実行してれば 
今ごろは
聖路加病院の特別室で 
美人看護婦に肩をもんでもらいながら 
「ほぼ日」を読んでいただろう。  
金持ちになって。

作りたての料理
とれたての魚
もぎたての果物
やきたてのパン
できたてのウンコ

時がたてばバーゲンセールになっちまう。
意味はちがうが ”旬” もたいせつだ。
人生にも 旬 がある。
若いうちに 時代をみる眼と技をやしなっておけば
旬 の時期におおいに力を発揮できる。

ガンジーよ お前はどうだ?
聞かないでくれ。
諸君ご覧のとうりだ。
名もなく 汚く 愚かに生きてきたのさ。

歳をとると ”教えたがり症候群” にかかる。
ガンジーも例外ではない。 
さらに始末がわるいのは
この病いにかかる奴は必ず 
己が人生において
反対の道をあるいてきた愚者ばかり ということ。

評論家と称する人たちに似ているね。
ガンジーの言うことは信じていい。
なぜ?

諸君にとって幸いなことは  
俺が ガンジーに変身したこと。 
この病いによってガンジーは
敢然として主張できる立場に到った。 

人生について深く深く
炭鉱節(掘ってぇ掘ってぇまた掘ってぇ)の
考えにかわったのだ。
 
わずかな経験と トンボの脳みそではあるが
多分役に立つだろう。  
役に立たなかったら
ガンジーの墓に立ち小便してもいいぞ。

ついでに言っておく。
墓参の時 酒やビールをかけるな。
あんなおかしな光景はない。 
花だっていらない ハナハナ迷惑だ。
ただ黙ってガンジーの墓前にぬかずけば
(く〜ぅっ!貴人みたい)
それだけでいい。

困ったことがあれば尋ねるがいい。
E−mailで返信する。
楽しいことがあったら報告しろ。
すこし邪魔してやっからな!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

文章が、それこそ、でかい活きのいい魚のように、
バチバチッと跳ねているよ。

ぼくは、内容もさることながら、特に、
『名もなく 汚く 愚かに生きてきたのさ』
というフレーズにはしびれたなぁ。

で、見栄をはって、速い返信をだした。


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ガンジーさま。

>糸井氏のメールに対してのレスポンスの速さに
>朋姫もおどろいている。


と言われて、見栄っ張りなぼくは、
「では、こんな速度ですか?」と、
さっそく返すわけです。

特に速いわけではないのですが、
速いものも多い、というだけなのです。
難しい答えを必要とするものとか、
お断りしたいものとかは、どうしても
後でゆっくり書かねばと思うので遅くなります。

ガンジーさんへの返信は、
「思ったら書こう」という、
娘やカミさんへの送信と
同じ部類であると思います。
ですから、速くも遅くもないんですよ。

ところで、この、
>名もなく 汚く 愚かに生きてきたのさ。

言葉、すっごーーく好き! です。
色紙にでも、墓にでも、トイレの落書きにでも、
これほど万能に使える言葉があるでしょうか。
・・・・しみじみ、いいですねぇ。

返礼としてはお粗末ですが、
ぼくは、
「この問題については、ブスの素人ですが」
というくだらないことを言おうとしているのですが、
まだ、ほんとに現場で使えたことはありません。

あ、いま、上原から古田がホームラン打った。

もうじき娘がきて、「家族めし」です。
休日はいいなぁ。
   

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「ブスの素人」って、つまり「ズブの素人」っていう・・
とにかく、うけないな、こりゃ。
失礼をばいたしました。

(つづく)

2000-10-02-MON

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