ガンジーさん。 いつ途切れるかわかりませんが 今後ともよろしく。 |
76.苦労、嫌い。 ガンジーさんの考え方に、妙にぼくが共鳴する理由が、 今日の『the親戚新聞』を読んでいると、よくわかる。 ぼくも、よく取材のときとかに言っているんだけど、 「ものぐさ」で、「よくばり」で、 あらゆる苦労は嫌いな人間なんですよ、ほんとは。 「ほぼ日」を毎日やっているのは、 苦労がスキでやっているわけじゃない。 ほんとにイヤだったら、やめてますって。 なにか、自分が楽しいという部分があるんです。 年を重ねると、ちょっとだけ、 自分以外の人の役に立ってみたいという欲望が、 生まれて来ちゃうんだなぁ。 ___________________________ ◆「辛いより、楽がいい」 ある社長から聞いた、 ”苦しいのは、上り坂だから、 上りきれば、あとは楽”。 たしかにそうだけどさぁ 楽な登り方があるだろうって。 らせん状に登るとか、ジグザグにとか、 いい女といっしょ、とか。(タスデ美さま ごめん!) ガンジー世代の日本人は、 苦労しなきゃダメ、という風潮があった。 ”玉磨かざれば、光なし” っていうわけで 身をけずってこそ事は成る、とおもいこんでた。 鰹節みたいにか? ダイエットだな。 ムカシ、七里ガ浜で、 ”我に七難八苦を与えたまえ” なぁんてこと云ってた武士がいたと、教科書で読んだ。 ナルシスト武士だね。 カッコイイとおもってたんだろね、 キッ!と空をにらんだまではよかったけど、 そのあと、足すべらせて、落っこたりして。 教育と、作業能率を、いっぺんにやろうというわけ。 旧日本軍の戦記を読んでも、同じようなことが書いてある。 「○○連隊を護衛しつつ、○○方面に展開し敵を打て」 てなことである。 護衛なら護衛だけに専念すべきだ、 要員、機材が少なければ作戦を中止したらいい。 背伸びするなっつうの。 ”二兎を追う者、一兎をも得ず” という諺は知ってるくせに。 馬鹿が偉くなると(要職につくと)国民が迷惑する。 楽しく、らくにやろう。 運動だってそうだ、急におもいついて、 はりきっても続かない、楽しくないから。 歯をくいしばってジョギングしてる人なんか 金メダル馬鹿だ。おしっこがまんしてたのかな? おなじ走るなら、 オナラをリズミカルにだしてロケットのように 楽しんだらいいのにね。 へっほう、へっほう、って駕籠やみたいに。 芳香は、後ろの人にプレゼント。 ガンジー欄に、送られてくるメールの、 明るい患者さんたち、 彼女たちは、きっと治る。 ガンジーが生き延びてるのも 病気の事は、2の次だから、だとおもう。 素人が、にわか勉強してみても、たかがしれてる。 医者におまかせ、といこう。 あれ?ではヤブは? 秋の空の心がわり、かな? 骨のおれる仕事も、さけて通れないことがある。 いやな仕事は、2時間以内にかたずけよう。 長丁場なら、6ヶ月ぐらいで区切る。 集中できるから。 どう? この考え。 ___________________________ 「どう? この考え」・・・・・いいと思う。 そういえば、ガンジーさんとの私信のやりとりで、 電話でお礼を言いたいという申し出がありました。 これ、ありがたいんだけれど、 実は、ぼくはとんでもなく電話苦手な人間で。 しかも、自宅にいるのは夜中と、 出勤前のどたばたしている時間しかないものだから、 どういう声を出しても、自分に気持がわるいだろうなぁ。 さらに、事務所にいるときは、 絶えず誰かとミーティングしていたりするし・・・・ そのことをなんとか伝えつつ、返事を出した。 それに、ガンジーさんからの、また返事。 ___________________________ 「電話のこと」 ガンジーです。 電話の上手なかけかたをする人に、お目に かかったことが、ありません。 即答を求める時しか、かけない方がいいようですね。 ”用件は、次の三つです” はじめに、これこれ、 2番目は、こうこう、 最後は、こう、と要領よく会話がすすみません、 大方の場合は、無駄話です。 ちょうど、演壇で人を紹介して、 その紹介された人が、ダブって、 ”ただいまご紹介にあずかりました、○○です” というようなもんです。 何をあずけたって、下駄をあずけた? それじゃ勝手にしゃべれ、 俺は帰る! てなもんです。 故大平首相のように、イントロが必要な人もいますが、 おかしな光景です。 私も、電話はきらいです。 いまは、こんな便利なものがあります、 年賀状だけにします、 命、永らえたなら、来年にでも、ご挨拶に参上いたします。 「決死!」の鉢巻きをして。 ”頼もう、お頼みもうしまーす” 「何も頼んだ覚えは無いよ、蕎麦屋さん」 なんて断られないよう 前もって、連絡してから伺います。 ___________________________ もちろん、ぼくのほうから伺うこと吝かではありませんが、 それはいい! 「決死」の鉢巻きを、「瀕死」の腹巻きで迎えましょう。 (つづく) |
ガンジーさんへの激励や感想などは、
メールの表題に「ガンジーさん」と書いて
postman@1101.comに送ってください。
(すべて届けられるとはかぎりませんが)
2000-11-08-WED
戻る |