ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

119.旅は。

食い物、おしゃれ、そして、旅。
日本の男たちがケチケチしてきた三大消費行動を、
その夫人連中は、みごとに楽しんでいる。

ガンジーさんは、
いわゆる日本のおやじじゃなかったらしく、
旅の楽しみとも、上手につきあってきたようだ。

食い物、おしゃれ、そして、旅。
これ、下手なまま日本人が21世紀をおくれるとは
思えないんだよねぇ。

ま、先輩の意見を読んでけろ。

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「お出かけ人」

むむっ、これは凄い! 
という紅葉を見ずに秋が過ぎた。

「喉もと過ぎて、熱さを忘れた」言い方なので
ガンジー反省しきりだが、本音だよ。 
ひとまず落ち着いてる病状に、
いい気になってるようだ。  
崖っぷちを歩いてることを忘れてる。

外へ出るとつい楽しくって動きすぎる。
体のことを考えるとよくないし、
考えなかったので再入院、となった経緯もあるんで
用心しなけりゃ。 
と、思うことが理由のひとつ。

次いで「お金」だね。 
日帰りにしても旅の良さは早朝と夕方にある。
夜明けの神々しさは、ガンジーのすべてを、
美しく変えてしまいそうだし、
夕陽の海や山々は、音楽に無関心だったガンジーに、
「?」を与えてくれそうだ。
日中の景色×5の素晴らしさが、たんのう出来る。
と、なれば1泊はしたい。 
ところが旅館が高いんだ、なんでこんなに?
と、思ってしまう。
飾るだけ飾った食いきれない料理のせいか?
はたまた、宿の女将の衣装代のためか?
簿記も出来ない経営者が、
億という金を借りてる利息のためか?
ため息ついてる社長と客。 
客のため息は、「感嘆」の方だぜ。
 
オートバイで、あるいはワゴン車で、
気ままに旅をしてたガンジーには
堪えられない馬鹿馬鹿しさだ。
1番電車と終電を使えば、かなりの遠出ができるが、
気力はあっても体力がねぇ。 
(この 「ねぇ」は、「ない」 ではなく、
ため息の「ねぇ」なのでヨロシク)

そんなわけで、最後になるかもしれない、
見事な紅葉を見られなかった。
「ほぼ日」の、品質保証期限も、
2001年8月までだからね。
ま、そこまでもてば、御の字ではあるが。
だもんで近場で探そう、と近郷の景勝地を探してるんだ。
また、こうよう、って思えるいい景色を。 誰と?

ガンジーの好みのシーンは、
ただごちゃごちゃした紅葉ではなく、
清流と岩肌の見える所、肌が見えるっていいもんね。 
チラッ!
海水浴でワニのようになった肌は、
No thank you.
”いいわ、肌”でなくちゃ。(字あまり、かな?)

なにかと慌ただしい年末に、
まことに暢気なガンジーを、掃除ずきのタステ美が、
何か言いたそうな雰囲気で、迫ってきてるこの頃でーしゅ。
掃除機に吸いこまれそう、恐ゎー! 

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ぼくもよく掃除機に吸い込まれそうになってます。
掃除機を持った女というものは、
ギターを抱えた渡り鳥よりも強いのです。

(つづく)     

2000-12-21-THU

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