ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

122.よく似る。


夫婦は似ている。
犬と飼い主は似ている。
これはよく言われることだけれど、
科学的にはおかしなことのはずだ。
それでも、ほんとに、だんだん似てくるから不思議だ。

このことは、よく思ったりするんだけれど、
答えがよくわからないままで、
しばらくするとまた考えたりもする。

ガンジーさんも、『the親戚新聞』で、
息子と娘にむかって、このことを語りはじめた。

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「相思、そう合う」

フクのやつが、厳めしい顔になった。
いか飯でも食ったのかな?

我が家には、すでに厳めしい顔のパークがいる。
この雑種で巨大な犬に、猫までがそうなったら、
いったいどうなる?
もう確実に暴力団関係者の家、ってなっちゃうだろう。
猫じゃない、白虎だろうなぁ、フクは。 
そういえば海の向こうで、
フランク シロトラって、
マフィァとの関係が云々された歌手がいたっけ。

犬は飼い主に似るというが、
あまりかまってやらないせいか、
我々夫婦のどちらにも似てない。 

と、思ってる。

でも、なぜ飼い主に似るんだろう?
たしかに、散歩してる犬と飼い主は、
よく似てるみたいだ。 
道路で信号待ちしてる時、
飼い主の顔を見上げてる風情なんか、
実に微笑ましい。
(アタシのご主人は、美しい人だなぁ、下から見ると)
道路の反対側で見てる人は、
「まあまあ揃いもそろって、ブスだこと」。

我々夫婦も、ある時期、
兄妹みたいですね、って言われたことがある。
仲良く子育てに励んでいた頃だった。 
新婚時代に次ぐ第2次、ゴールデンエイジだったな。

第3次が、来るか、来ないか? 
当ててみろ、壱万円の賞金を出すぞ。

仲良し夫婦に見えても何十年もそうではない、
氷河期もある。
諸君の持つ接着剤が、役に立ったこともあった。 
この場でお礼を言っておこう、
「その節は...おおきなお世話だったぜ!」

「亭主の好きな、赤烏帽子」 ってい言うけど、
ただ今は、「タステ美の好きなネコネコ」で
ガンジー家は平穏である。

顔つきが似るか、どうかは別にして、
いい取引先、いい仲間、いい家族、は
性格が類似している気がする。 
おなじ、「郷に入らば、郷に従え」ならば
いい仲間と暮らしたいね。
親を選べなかった諸君は、幸運だった。 
諸君の頭では、いい親は選べない、
時には、ケナして、諸君の奮起を促そう、なんて、
実によく出来た父親である。うん。

そんな、こんなで今日も暮れた、(何をもらった?)
明日の、メチャクチャ忙しいであろう一日を、
諸君のために喜ぶ。
「往け!つわもの達よ!さらなる幸運が掴めるだろう!」

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『親を選べなかった諸君は、幸運だった』と、
平然と書けるガンジーさんには、
子供に対する自信を感じる。
できるだけのことをやった親だから言える言葉だ。

子は親を選べないということは、
ある場合にはかなしいことだ。
親によってスポイルされた子供は、
誰に助けを求めたらいいのだろうか。

ガンジーさんの書いていることと、
直接の関係はないが、ぼくは、親が子供に
ひどいことをするニュースなどを見ると、
めずらしく怒りというものを感じる。
親が、ちから弱い子供の敵なのだとしたら、
子供は誰に助けてもらうこともできないじゃないか。

(つづく)

2000-12-25-MON

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