ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

125.今年も終わる。

みんなで同じ事を言っているのだが、
たしかに、もうじき今年が終わる。
そして21世紀が始まるわけだ。

来たよ来たよ。
ガンジーさんの次の目標だった年越しが、
いや、もっと大げさに「世紀またぎ」の時が来た。
秋以後にこの連載を読みはじめた人は、
たぶん、駄洒落好きのおじさんとしか思ってないだろうね。
それこそが、ガンジーさんにとっての幸せさ。

でも、律儀なところもある人だから、
当面の決算報告ってやつを、
文体まで変えて発表してくれたよ。

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「決算発表」

5月に、永遠の”Good bye ”を交わした後なので、
病状が、急変しょうとも慌てる事はないが、ここで、
「中間決算」の報告をさせていただく。

8月に、「親せき新聞」が株式の公開により
世界的企業に成長したため、
にわかに、多忙を極めてる我が社である。
当面、気になる件は、癌性腹膜炎によるお腹の膨満と
白血球、及び体重の減少だ。
幸い、というか、ワイワイというか、この3点に関しては、
順調な推移をみせている。

しかし、創業以来の社是である、「仕事も余暇も楽しく」
という精神のもと、
”こんなもんで、よかばい!”
と不況の魚、もとへ、さなかにもかかわらず
泰然自若と日々の業務を粉々に、
こないしてえぇんやろか? と
こなしている次第です。

あまりにも人を食った態度のため、
世間の反感を買い
日本のトラディショナルな
「反感びいき」(判官)の世論の中、
オーナー社長のガンジーは、
外出時に、アメフトのヘルメットを
離せない現況でもあります。
新年には、最大株主の 
「ほぼ日エンタープライズ社」を
訪れ、御大の糸井重里氏と初会合を開く予定。

役員各位におかれては、
いつまでも平取(締り役)のままでおかれては困る、
との要望もあるが、わたくし、ガンジーは、
いましばらく、代取、を勤めさせてもらう所存につき、
左様心得られたい。 うぉっほん! がぁーがぁー プッ!
(あっ 社長!そんなとこへ、タンを吐いては困ります!)
ん? あ、そうか、ここはシンガポール支社だったな?
古き日本が、懐かしいわい。 
がぁーがぁー プッ!
(またっ!)

「怪人21面相」という、
日がな一日、江戸川を散歩してた人が書いた
探偵小説があるが、まもなく21世紀。
我々は21の顔を持つべきなのか、
21歳の妻を、21人めとるべきなのか?
この、21の数字のもつ意味について
カンカン諤諤の議論を交わしたいものです。

21の案の詳細については、
気が向けば後刻お知らせしたいと考えております。
多くの株主に報いるため粉骨砕身、
最新のパウダーウンコを市場に送り出す所存であります。
また、この商品の広告コピーを
猿、著名な方に依頼する予定でもあります。

えー、すこし長くなりましたが、取りあえず、取り急ぎ、
取る物とらずに、取り繕って、取り上げた次第です。
(ふぅーっ、 疲れた!)

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・・・・ただ、江戸川乱歩の「怪人」は、
「20面相」だと思うんだぁ。
その後「40面相」も名乗ったと思うけれど、
「21面相」ってのは、グリコ森永事件の犯人だよね?
ちょっと直しておこうかと思ったんだけど、
文脈的に21じゃないとまずいってわかったんで、
あえてそのままにしておきました。
そういうことも、あるまじろ。

(つづく)

2000-12-28-THU

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