ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

154.たまにはマジメに。

いつもまじめなガンジーさんだけれど、
特に、まじめになる時がある。
今日の『the親戚新聞』は、
ガンジーさんが、自分をぎゅっとしぼっての社説です。

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「マイ、オピニオン」

以前、タスデ美に「夫婦は他人だ」と言って
ご機嫌をそこねたことがある。
言わずもがな、のことを言ってしまい悔やんだ。
天蓋孤独に近い、姉ひとりだけの彼女には、
こたえたことだろう。
その姉も亡くなって早や10年、
今や血のつながりのある者は、
子ども達の諸君をのぞけば皆無である。

伯父、叔母という人達すら消息不明。
これは継母が意図的に、切り捨てたためだ。 
継母と継父、そして
子どもに恵まれなかった、福太郎、さき、の爺さん夫婦らに
育てられたこの姉妹に同情する。
それなのに、「夫婦は他人」と刃を向けてしまった。
夫婦げんかをしても、言ってはいけない言葉だったなぁ。

救いは継父母に、新たな子どもが出来なかったことである。
もしいたら、さらに悲惨な
地獄絵が展開されたにちがいない。

幸いこの継父母もすでに世を去って久しい、
因果応報とガンジーは喜ぶ。
平均寿命には届かぬ年齢だった。
「人を許せ」と、いとも簡単に人は言う。
だが許せないこともある。
よたよたとたどり着いた66歳の、
それも死の淵を眺めながらの人生でも、
心の狭いガンジーだ。 
彼らの所業は許せない。
ガンジー自身のことならあるいは許せるかもしれない。 
でもタスデ美から聞きガンジーも垣間見てきた
勘次郎、やす、のタスデ美姉妹、それに
老いた福太郎夫妻への処遇を聞いてるので
断じて許せない気持ちだ。

「俺が幸せにしてやる!」と心に誓って38年、
その気持ちが薄らいでしまってる。
タスデ美も変わった!とイヤな言い訳をしている
自分が醜い。

夫婦って38年連れ添ってても、やっぱり他人なのか。
仲人、親戚のみたてたお見合い結婚じゃないから
なおそうなるのか? 
つまらない親戚ながら、
それに相談もしないガンコなガンジー。
恋愛結婚だから我々自身で、
自信はないけど日々のいさかいを解決し、
3日に一回仲良くして残照を楽しもう。 
時には諸君の応援を得てね。

暗い話しとおもうかもしれない、たまにはマジメにいこう。
話し下手のタスデ美にかわってガンジーが、
かしこみ、かしこみ、申す〜ぅ ってね。
ガンジーの古い友達に神主の息子がいたけど、
彼どうしてるかなぁ?
30分で行ける古里でもなかなか行けないもんだ。
近くて遠い親戚、そばにいても届かぬ愛情、
自分の体でも掻けない背中。

諸君!夫婦げんかはしろよ、
ガス抜きという物理的な観点からな。
さざ波を恐れるな! 
ガンジー夫婦にも諸君にも、巨大な愛情の底流がある。
うん、いい言葉だ!


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今回は、コメントは差し控えますね。
ただ、「夫婦げんかはしたほうがいい」って、
いろんな人がよく言うんだけれど、
ぼくは、それはどうもよく理解できないんだよなぁ。
ま、いいんですけどね。

(つづく)

2001-01-26-FRI

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