ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

166.雪は白。

ガンジーさん、しゃべり始めたら、
いくらでも話題をふくらませていけるから、
若いときはきっと
徹夜で語り合ったりしていたんだろうなぁ。
いまは、「雪」ってテーマに凝っていて、
ころころころころ、雪だるまを転がすように、
いろんなおもしろいことを、おしゃべりしてるよ。

こういう人が、現実の世界で隣に住んでいたりしたら、
若い人なんか、なにかと遊びに行っちゃうだろうなぁ。

___________________________

「ユキはよいよい帰りもよいよい」

まだ路肩なんかに雪はたっぷりあるね。
じつはガンジー、今生の名残りに
雪景色が見たい!と思っていたんだ。
天もなかなか味な事をやってくれるじゃねぇか。
この雪で、えれぇ目に会ったお人もいるだろうから
大声じゃ言えねぇけどよ。

戦後の一時期、秋田で過ごした4冬が懐かしくてさ。
2階の校舎の窓から飛び降りる級友がいたっけ。
あいつ、高校も落ちてしまったそうだ、親孝行出来たなぁ。
ムカシの中3は立派な労働力、機械のない時代だったから。

どこも、かしこもシロ、シロ、シロの世界。 
静かにシロ! って先生が怒鳴ってたなぁ。
これが会津だったら、「静かにしてクンロ!」で黒になる。
まるで反対、げに恐ろしきは方言の数々。

すべてモノクロ、色気がない。 
助平先生も精気がない。
でも雪景色っていいよねぇ、
汚いところをぜーんぶ隠して知らんぷりだもんね。
花嫁のつのかくし、だ。 
冬だけに使える包装紙だ。
シロはなんでも包み隠す。
死装束も、汚く生きてきた人のためのもの?  
ガンジーにピッタリ。
 
褌だって、赤よりシロがいい、越中褌が。
けっして綺麗とは言えない地域だから。 
でも子どもは別。
それなのに毛はクロ、神さまの間違いのひとつだろう。
ガンジー、風呂でひそかに伺ってみたところ、
まだクロのマーケットシェァアが多かった。 
やれやれ。

いずれ天狗の髪の毛みたいにマッシロになるのかな?
で、鼻はどうなる? あんなに元気かい?

白人、と言うのもシロへの憧れがあるからだろう。 
彼らはどう見ても赤人だ。  
真っ赤なウソ、赤の他人、
などと言われると都合がわるいもんね。 
アングロサクソンが勝手に
「We are white man!」 
と言い出したんじゃないかな?
そういえば、ブッシュは 
WASP 
(White Anglo−Saxon
Protestant)だそうだ。
ワスプって怒りっぽい人、のことでもあるぜ。
大丈夫かな?

国際問題になりそうなこと、言っちゃたね。
でも、親子丼でぇとうりょう、なんざぁ
アメリカらしくねぇや。

___________________________

白人じゃなくて、赤人って、たしかにそうだよね。
それにしても、「天狗」のあたりは、
若くないあたしなんざ、ちょっと怖かったです。
ま、いいか。時の流れってやつなんだし。
覚悟しておこう。

(つづく)

2001-02-07-WED

BACK
戻る