ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

178.耐えるより攻める。

なにも付け加えることはありません。
すごいです。
これ、どーんと胸に響きました。

『耐えるより攻める』とタイトル付けました。

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「また書いちゃったよ」

去年の7月7日に病院を出たときは、
あくまで正式の退院ではなかった。
だから、他の退院患者のように、
看護婦たちの「おめでとう」もなかった。
それどころか、彼女達は、
気のせいか目をそらしてるように感じられたんだ。
医師たちも、「身辺の整理」ということで
病院を出ることが出来た。

つまり彼らはガンジーを見捨てていたはず。 
見限っていたはずだ。
また、医師からの応援の言葉、
「個人差もあるし,自然治癒力もあることだから、
元気をだそう!」などのセリフもない。

先日の,医者攻撃は、
「ごまめのはぎしり」 と言えるが
そればかりではない。
いま、こうして生き延びてるのはガンジー専用の、
”神” が粉骨砕身働いたのだ。
医師たちの努力に依るものではない。 
と思ってる。 
ガンジーがねぎらい、「ご苦労!」と声をかけたいのは、
”ガンジー神”だけ。 
医師らではない。

普通の人が、「奇跡」と考えてる事は、
じつは奇跡なんてもんじゃない。
自分で起こす精神行動こそが、ほんとうの奇跡に近い。

その事をタスデ美と話した。
彼女は言う、
「でも、痛くて、苦しくって病院に駆け込んだのは
何故? そんなら行かなきゃよかったんじゃない?」
しかし、これはガンジー流には違うんだなぁ。
たとえば腹が減ってレストランヘ入るのとおなじなんだよ。
「山がそこにあるからだ」と言った
登山家みたいなもんなんだ。
ガンジーだって、金払いがいい取引先には
注文があれば喜んで応じた。
気に食わない客でもね。

痛くても、そこに病院がなければ行かずに、
おっちんじゃってるだろう。
しかたないさ。 
それまでの運命よ。 
食う物がなければ餓死するさ。
痛さに耐えられなくなれば、
気絶するように出来てる人間の体だ。

でも、治療行為にたいしては感謝したら? 
と性善説を唱える、いい人たちは言うだろう。
これは間違ってるとガンジーは思う。 
そんな他力本願では、病気の思うつぼだ。
寄ってたかってやっつけられちゃう。 
今迄、頑張る、という言葉を嫌ってきたが、
それは変わらない。 
頑張るのではなく、もっと積極的に攻めるんだ。
屁理屈と思うだろう、違うんだなぁ。
辛さを耐えるのが、頑張ること、受身なんだ。

100歩譲って医師に感謝するとしょう。 
それは彼らに、「これは俺の仕事!」 
という決意と、患者を救ってやろう、という
使命感があればいい。 
それならば流れ作業のような、
やっつけ仕事はしないだろうから。

人間関係の複雑さ、を訴えるメールをもらった時、
ガンジーは僭越ながら答えた、
「見かたをかえてみては? 案外いい人かも」 と。
優しぶっちゃって。
ガンジー本人がこのように医師不信では、説得できない。 
なんとかヤブたちの
「いいところ」を見つけようとはしている。
ただ、言いたい事は、「まず己ありき」 
と強く思うことだと確信してるからこのような
キツイ言い方になってしまうんだ。

けっして鵜呑みにしないでくれ。

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まいった。
『辛さを耐えるのが、頑張ること、受身なんだ』
ということ、これも、心にメモしておきたい。

ところで、『the親戚新聞』以外にたまにもらう
ガンジーさんの私信のなかに、
以下のような文章がありました。

◆ときにはガンジーの事、忘れてください。
ひとりでなんとか自転車に乗れるようになりましたから。

ありがとうございます、よかったですねぇ。
ときに忘れながら思っているくらいにしますよ。

(つづく)

ガンジーさんへの激励や感想などは、
メールの表題に「ガンジーさんへ」と書いて、
postman@1101.comに送ってください。
全部とどけられるとはかぎりませんが。

2001-02-19-MON

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