ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

179.恋の哲学。

ガンジーさん、恋を語る。
だって、この日はバレンタインデイだからね。

読んで思わず納得する人が、いっぱいいそうな
今回の『the親戚新聞』だよ。

思えばさぁ、ぼくはガンジーさんより若いのに、
恋のこととか、書かないですよね。
ガンジーさんは、けっこう書くよね。
このあたりのちがいって、なんなんだろうな。

さ、お熱いうちにどうぞ。

___________________________

「お菓子な意見、甘いね」

今日は哲学のお勉強をしよう。

情熱ってなんだろう? 
めらめらと燃える野火の炎か?
製鉄所の激しい火花だろうか?
焼け棒杭にくすぶるような得体が知れない火のことか?

情熱を燃やす。 情熱を傾ける。
などと言うけれど、
どのくらいの 「やる気」 のことなんだろう。
激しい火だったら長くは続かないように思える。
めらめら燃える火はなんか弱弱しい、力強く感じない。
こっちもつられて踊っちゃいそう。 
♪〜月がぁ 出た出たぁ〜♪
これじゃとても情熱という言葉に結びつかない。

ガンジーが考えるのは、
くすぶり続ける火が、そうじゃないかと思うんだ。 
全体をあからさまにせず、底知れぬ火力を秘めている。
不気味でもある、
虎視眈々と燃えあがる時を計っているようだ。
不意打ちを食わされそうな雰囲気がある。
これぞ情熱である。 と思う。
派手に躍らない、姿が見えない、
しかし無限の底力を備えているかに見える。

情熱の恋、なんていうが、恋は花火だと思う。
情熱なんかじゃない。
刹那ものだ。 だから世間でいう情熱の恋なんて実らない。
激しすぎてすぐ燃え尽きてしまうからだ。 
ちなみに、お嬢様の恋は嬢熱。

それとは違って悲恋といはれる恋は、くすぶり続ける。
周囲の反対やらその時の状況で、
たとえば戦争などで引き裂かれた恋がそれだ。 
周囲の反対とは、「身分が違う」など。 
お笑いだが、今でもあるだろう。 
閨閥といって政略結婚の一種だ。 
そして、金持ちと,貧乏の差、などなど。
「家風があわない」 なんて
わけのわからないことまで言う人もいる。
一体何の事? 
「ウチは南向きの家だから、南風、
あんたの家は敷地が狭く北向きだから寒い!」 
だからこの縁談はダメ! うん、道理かもな。

叶わぬとなると燃えあがる炎こそが、
情熱といえるかもしれない。
抵抗があってこそ情熱は火を吹く。 
食うなっ!と言われりゃ食いたい。
行くなっ!と言われりゃ行きたい。 
それが情熱だ!
そうだっ!情熱は炎だ! 
「ファイト、一発!」じゃない 
「ファイヤ、一発!」だ。

ガンジーは、もしタスデ美に 
「そんなに働かなくてもいいですよ、あなた、
それより体を大事にしてください。」 
なんて言われてたら.....くっ!

「あなた」 なんていっぺんも言われた事ないぜ。 
気持ちわりぃけど一度きいてみたい。 
飯、吹き出しちゃうだろうけど。

諸君は世間に同調して、
ストレスがどうのと悩んでるかもしれないが、
ストレスこそ情熱を運んでくれる天使ではないかな。
逆境が情熱を育ててくれる、麦踏みの理屈だ。
.....おやじのは屁理屈だ....ん? 
なんか言った?

This is my opinion what 
do you think about it?

___________________________

くすぶり続ける火、かぁ。
すごいなぁ、そうかぁ。


(つづく)

2001-02-20-TUE

BACK
戻る