ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

189.強さとやさしさ。


強さを求める時期というものがあるような気がする。
日本では、長いこと、
人に求める資質が「やさしさ」であるという時代が、
続いてきた。
つまり、いろんなことが右肩上がりで、
強さを意識しなくても、生きやすかった時代だった。

ぼく自身が、強さということを意識しはじめたのは、
まだ数年前くらいのことだったと思う。
強さをともなわない「やさしさ」が、
ただの無責任になってしまっている場面が、
あちこちで(自分のなかにも)見えてきたのだった。

強さは、「やさしさ」というものを含むと思う。
そんな文脈で、強さを語りはじめた気がする。

ガンジーさんが、今回語っているのは、
そのあたりのところだ。
ちゃんと、聞きます。

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「最強なのは?」


この世で一番強いのは?
という物語は「ねずみの嫁入り」だけど、
これホントの話しだね。
一番強いのは優しさ、だと思う。 
腕力より知力の方が勝れているが、
それに優しさが伴わないと、本当の強さではない。
知力で優位に立ったとしても、
優しさがなければたちまち他の知力に、
追い落とされてしまうだろう。

優しさは持続する。 援軍がいるから。 
Don,t you think so?
糸井さんは、強くならなければ人は救えない、
と言ってるが、
その強さの中に優しさが欠けていては
他人を助けることは出来ないと思う。
この競争社会で優しさを保つことは至難にひとしい。

おっと、偉そうなことを並べてしまった。 
でも、考えて欲しいことなんだ。
強さを持続させるためには、一人ではいけない。
今日がよくても明日がわからない、
人には落ち込む時がある。
そんな時、優しさを貸し付けておけば利息が入る。 
言い方が悪いな?

押しつけ優しさではなく、
利息をあてにせず貸してやれば
きっと返って、来るんじゃないかな。 
ごく一部の人を除けば。
1回や2回では駄目、とことん優しさを売り出すんだ。 
うわさになるまで。
うわさが、うわさを呼んでも更に続ける。 
優しさを無利息で借りた人は、戦力になってくれる。
落ち込んだ時だけじゃなく、
いつもお手伝いをしてくれるだろう。
[Can I help you?] 
[Yes yes,
 may I use your body?] くっ!

その人たちは知力をタダで貸してくれる。 
だからさらに強くなれる。
磐石の強い基礎ができあがるだろう。
それを証明したのが今回、
アメリカで騒がれてるスパイ問題だね。
例えが悪いけどこんな、偽善者でさえ30年近くも 
「いい人」を続けていると、人々は疑う事をしらない。
まして心から他人に優しくしていれば、
その人はもはや巨人、いや強人だ。

こんなこと書くのは気が引けるんだよ。
自分じゃ出来なかったからさ、今でも出来そうにない。 
それなのに書いておきたい。 
諸君の将来のために、すこしでもこれに近づければ、と。
長島監督の人気は、その優しさにある。 
長島茂雄は永久に不滅だ!

北風と太陽だね。「ねずみの嫁入り」の結末とおなじだ。
強引にしなくても事は成る。
で、ガンジーは対ヤブに、どう作戦をたてるかだ?
What can I do? 
これ英語でいうと、「わっかんないどぅ?」 なんだ。
「掘った芋いじるな!」 より的確な表現だろう?
ガンジーの英会話もだんだん階段をあがっていく、
屋上で快談をするために。
勿論、スタバのコーヒー付きでね。

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どうも、山田洋次と長嶋茂雄というお二方については、
ぼくの意見はガンジーさんとちがうのですが。
ま、ぼくにしてもガンジーさんにしても、
どっちも「よく知らない人」の話だからね。

強さとやさしさの問題も、
もうちょっと、年下のぼくは「保留」にしときます。
偽っぽいやさしさに、懲りてるんですよ、わし。

(つづく)

2001-03-02-FRI

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