ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

196.惚れる。


今日は、コメントなしにします。
我、関せず、というか、
ひとり語りで、どうぞ。

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「言葉の、あやゃ?」

ほんとは書きたくない事なんだけど、しゃぁない! 
白状するか。
実はほぼ日を訪ねた時、
思ってもいない言葉が飛び出してしまったんだ。
ナント、「タスデ美に惚れてます」って
言っちゃったんだよ。
後で我ながらビックリしたんだけど、後の祭り。
大変な事を言ってしまったもんだ。
 
出てしまった言葉の回収は無理だ、
音速で糸井さんたちの鼓膜を叩く、
「ご主人さま、ガンジーがこんな事いいましたぜ!」

糸井さんの耳に蚊でも止まってれば、
パチ〜ン!とはたいてごまかせたんだがなぁ。
しかし、この時無事に蚊を仕留められればいいが、
万一逃がしてしまったら
えらいことになっちゃうね。
フットワークの軽そうな糸井さんや、
木村さん、西本さんに
袋叩きになってのびちゃってるだろうね。 
あはは...
この次ぎに訪問する時は、
ポケットに蚊を忍ばせて行こう。
うっかり発言に備えてね。
森さんにも差し上げるかな?
蚊ようなものは如何でしょう蚊?ってね。

何故、困ったかと言うと、
「好きだ!」ならば放っとける。 
好きと言うのは、代償を暗に要求してるから
まずまず無難かつ対等な発言。
しかし、惚れてる!ってことは
もう完全な一方通行だからだ。
どんな仕打ちにも、どんな虐待にも不平は申しませんから、
あなたの傍においてやってください。
と言う意味なんだぞ!

演歌なんかでは、かんたんに惚れた、
って言葉を使ってるがね。
惚れた女じゃ、自分から離婚なんか金輪際できねぇ。
大変な事、言っちまった。 
離婚どころじゃねぇ、喧嘩だってできねぇ。
糸井さん、メリー木村さん、西本さんに 
「なかったことにしてください」って
頼みにいくか? 
でもそれじゃガンジーの男がすたる。 
じつに困った。
すたった男は世間が相手にしてくれない、
スタバのコ−ヒーも売ってくれない。

あの場の雰囲気に呑まれちゃったんだ。 
法廷の雰囲気だった。
海千山千のつもりでいたがガンジーも焼きがまわったな。
これからはダスキンにしよう。
海100、山100に。  
顔も手足も癌黒だもんな、焼き過ぎだよ。

本心なのかなぁ? 
これから喧嘩できねぇなぁ。 
なんて時々考えてるよ。
タスデ美にむかって、
「お母さんのこと、好きだよ!」
って言うようになったのは
50歳を過ぎてからか、酔っ払って帰ってきた時だけだが、
「惚れてるよ!」なんて言ったことは
記憶では一遍もなかったと思う。

たったひとつの助かる道は、
糸井さんたちが、「そんな事言いましたか?」と
忘れてくれること、でもみんな記憶力ありそうだなぁ。
ウソをついたことは数え切れないけど、
ホントのことを言って悩むのは
今回がはじめてのような気がする。
そんな馬鹿馬鹿しいこと...といってくれるな、
ガンジーは今後、言行一致を決心したんだからさ。

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ま、前に何が書いてあったのか、
ぼくは知らないけれどさ。

演歌の世界で、「惚れる」が
「愛してる」に変わったことを、
ぼくは、けっこう苦々しく思っている。

『愛しても愛しても 人の妻』とか、
『曇りガラスを手で拭いて あなた愛が見えるか』だとか、
なんか、ちがうよねぇ。
惚れる、というコトバを使える場所が、
どんどん少なくなっている。

俺は譲らないよ、「惚れる」は、ある!
ま、ガンジーさんには関係ない話ですけど。おほほ。

(つづく)

2001-03-09-FRI

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