ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

197.いちどに、いろいろ。

いちどにいろいろのことを考えたり、
いっぺんに、複数のことをやったり、
ちょっと誰でも憧れるよねぇ。

そういうこと、ガンジーさんは、
やってみたいなぁと強く思っていたんだろうね。
このテーマ、多いもんね。

さて、現在のガンジーさん、
その問題に、どういう結論を出したのでしょうか?

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「2兎は、2度で」

ひとりの人間が二つ以上の事を、
同時に進められるだろうか?
聖徳太子は一度に10人の人の話しを聞いた。 
と伝えられているが、信じられないね。 
得てしてこういう話は、後世の人が作り上げた
「面白可笑しいエピソード」なんだ。

肉体の方は可能だと思う。 
クルマの運転などがそうで、
手と足が同時に別々の動作をこなす。訓練でね。 
諸君も覚えがあると思うけど
習い始めは教官の動作を見て、
ハンドル、アクセル操作が滑らかに連動してるので
びっくらこいた事だろう。
ハンドルだって自転車のように前輪が見えない、
よくまぁ真っ直ぐ走れるもんだと魂消たんじゃないかな。

しかし、だ。 
人間の脳はそれが出来るんだろうか?
ガンジー、つらつらツララと考えるに、
聖徳太子は10人の人の話を瞬時に、
分けて、理解してたんだと思う。 
0,01秒ぐらいか、それ以上の早さでね。 
田原総一郎みたいに 
「ちょ、ちょっと待って!」とは言わない。 
切り替えが素早い。 そしてすぐ戻る。

聖徳太子「あなたはこうしなさい」
「そしてあなたはこのように」
で、「私はどうすればいいの?」
弟子 「お師匠さまは、まずオシッコをしなさい!」 
「次ぎにポールをよく振って雫を切り、褌の奥にしまい、
そしらぬ顔してオセッキョウをしなさい」

太子は別々別個のあのコにこのコの話題を
瞬時に消化して、答えを出してたんだと思う。
どう?   
これぞ世に云う 「頭の回転」 という特技じゃぁ! 
ないかな?

すこし前、ある経営コンサルタントが書いた本に、
「私は時間を有効に使うために
出勤のクルマの中でヒゲをそり、
朝食はサンドイッチ、あのコは何処へイッチッチ、と
忙しい朝の時間を調整する」 
と得意そうに書いていた。
後日、この人の経営する会社は倒産、父さんは何処? 
「何処に居るのか リル ♪〜」 (古いっ!)
の結末、顛末、始末、と相成った次第。  
同業のQさんならば知ってるご仁だよ。

ドウジシンコウなんてカッコつけてると、ドジを踏むよ。
同時信仰なら出来るかも?
多くの日本人は、キリスト、ブッダを使い分けてるから。
テキパキ、ハキハキ、生き生きとやってる人は
傍から見てると同時に2つ以上の
仕事をこなしてるように見える。 
じつはそう見えるだけ。

鈍な人ほど、1度に何もかもやろうと焦る、
出来るわけがねぇ。
宮本武蔵の2刀流も面白いが、凡人に出来はしない。
彼は図体もデカク、肘のチカラも鍛えていて
相当なものだったようだ。
「五輪の書」 なんかにも各項目の末尾に、
”よくよく鍛錬すべし” って書いてある。
それでも1刀は牽制のためだったと思う。 
違っていたら教えてくださいませ。

兎がおなじ方向へ逃げても同時に捕まえられはしない。 
素早く、目にもとまらぬ早業で一匹づつ仕留める。 
凡人にはそれが同時に見えるんじゃないかな。
出来もしない事にあこがれるのはやめようね。
おわ〜り。

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「すばやく、ひとつずつ」っていう結論でありました。
なるほど、そうだよね。
それはそうと、
右手と左手で、同時に文章を書けたら、
楽しいだろうなぁ。
途中から合作したり、第一章と第二章とを、
同時に右左で書いていったりね。
・・・絶対に無理だね、これは。

(つづく)

2001-03-10-SAT

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