ガンジーさん。
 いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

203.爺婆と孫。

歳をとると、孫をかわいがるらしい。
ぼくにはわからないけれど、
とんでもなくかわいいものらしいね。

ガンジーさんにもお孫さんがいて、
かわいがっている様子は、時々文章のなかに出てくる。

しかし、もっと深い考えがガンジーさんにはあるようだ。
なかなかなるほど、と思わせてくれる、
『the親戚新聞』を、お読みください。

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「まごつくな！」

２世帯住宅が流行ってるが、ガンジーは反対。　
ただし、３世代ならいい。と思う。

親子の間では、親がまだ若いという事と、
仕事が忙しいという事、
それは子に対する愛情の質が爺,婆とは違うと思うからだ。
爺、婆の場合は大方の人では
仕事もそこそこ、しゃかりきにやることもない。
年金かその他の不労所得があれば
申し分のない環境だね。

ムカシから言われるように孫の方が可愛いんだな。
大方の人たちはね。
ガンジーは別だよ。
目の中へ入れて海外旅行に出かけたくなる。　
孫の可愛さは、おのれが老いていくから、
精気溌剌の若さが羨ましい。　
そんな可愛さだと思うんだ。
ただ気をつけなければならないのは過剰愛護だね。　
法律用語で「猫可愛がり」と言う。
孫のいいなりになってる爺いが近所にもいるんだ。　
そんな育て方をされた子が１７歳になると、
狂気となって凶器を振るう事になりかねない。
♪〜金毘羅船船　追風に帆かけて　しゅら　修羅場〜♪　
なんて事に。

爺,婆、と同居がいいのは、
孫の可愛さに負けず、
是非のけじめをつけて育ててやれば、
１７歳になった時、チカラの差を自覚するから
暴力沙汰にはならない。
両親の場合だと
子どもは親と自分を試してみたくなるんじゃないかな？　
とくに言行不一致の親なんかだと。
「いっちょう　勝負すっか！」ってね。

気狂いでなければ、
あきらかに自分より弱い者を、いじめたりはしないもんだ。
これは、学校で言われてる、いじめ、とは違う。

そして幼児期には物を覚えようとするから、
相手をする方には根気と時間が必要。
繰り返し,繰り返し問うてくる彼らの質問に、
応じてやらねばならない。
そうまでしなくてもいいんだろうけど、
この時期にはそれが大切だと思う。
知りたいと思う時、興味がある時、に
根気よく教えてくれる人が、居るのと居ないのとでは、
ずいぶんその後の学習や、その他の人格形成に、
違いが出てくることと思われる。
色気がついてきてから、
みさを、の大切さや道徳を説いても遅い。

この、根気ってヤツがまた大変な代物なんだ。　
ガンジーはコヤツに散々やられて来たよ。　
集中できない性格なんだろう。　とにかく苦手。
でも．．だぜ諸君！好きな事は続けられるんだなぁ。　
ある有名スポーツ選手が言ってた。　
「俺、なにをやっても長続きしなかったが、
ゴルフだけは面白くって面白くって」と。　

年をとると、「教えたがり症候群」にかかり
若者を叱咤激励、あるいは人生を語りかけたくなる。　
おのれの歩んで来た道がどうであれね。　
それがちょうどいいのが
年齢差が開いてる、孫の世代ではないかと思う。　
両者の欲望が一致する。

盆栽を育てるのと似てる。　
違うのは、扱う者が思うままに
してはいけないという事。
相手はいずれ人格を備えてくる人間だからね。

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年齢差が開いているほうがうまくいくことも、
あるんだなぁ。
これは、意外に忘れられていることだと思うなぁ。
ふ〜〜む。

（つづく）

2001-03-16-FRI

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