ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

208.あらためまして、ごあいさつ。

今回は、いつもの親戚新聞ではなく、
「ほぼ日」読者に宛てたメールです。

では、そのまま続けてお読みください。
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バーチャル有名人

日を追って増えてくるガンジーメールに、
先ず以ってお礼を申し上げます。
その方々になるべく返信を、と心がけてはおります。 
が、弱音を吐くようですが、
いかんせん尋常の身体ではありませんので、
不義理をかさねている始末です。

そのガンジーからの返信メールに、
大変な驚きを示される方がほとんどなのに、
当人がビックリ仰天の毎日です。
何故こんなに喜んで戴けるのか見当がつきません。 
たしかにガンジーは実在します、
それは間違いない事実です。
しかしそれを知ってるのは
ほぼ日スタッフの方々及びガンジーの一親等親族、
そして野田佳彦衆議院議員だけ。 
その他の親戚や友達には、
マル秘事項なのです。

いわばガンジーは正体不明のバーチャル人間です。
その宇宙人にひとしい者へ
これほどの反応は何故なんでしょう? 
と、考えてみました。
イトイ新聞の所為でもあります。 
しかしそれ以外の理由がありました。 それは。

読者の皆様にも当然ご両親、祖父母がいらっしゃいます。 
でも、なかには
すでにお亡くなりになっておられる家庭もあり、
その方たちには、亡くなられたお父上、お爺さんが
ガンジーにダブって映っているんだ。 
と気がつきました。
つまりガンジーはその方たちのお父さんであり、
お爺さんなんですね。
それでこのような反響に到っているのだと、
やっと腑に落ちた気持ちです。

親子の対話が少なくなったり、
遠隔地にいる人も多いこの頃ですが、
その心の内はやっぱり
血の繋がりのある人間同志です。
話したい気持ちは山ほどあるはずなんですね。
心の外側は見せられても、
内面はなかなか言葉に表す事がしにくいんですね。
その捌け口がガンジーなんだと思います。

つまりはバーチャル有名人が、ガンジーなんだと。

おそらく糸井さんはそれに気付いていたからこそ、
ほぼ日訪問のさいの実況中継?を断念し、
TVなどの取材をも断ってくださってる事と察しました。

ガンジーは、命を助けて戴いている読者の皆様に、
恩返しをしなければなりません。
義務としてではなくそうさせてください。 
そのためにガンジーはいつまでも読者の方々の
お父さん、お爺さんであり続けます。
この先いくら話題が広がっても、
決してTVや雑誌に登場しない事を誓います。
なまじTVなどに出て、
あなたのイメージを壊したくありません。
ガンジーにあなたのお父さんの代わりを
勤めさせてください。 
あなたのお爺さんの代わりを、
バーチャルではありますが、マジメに演じます。

本日は大変クソマジメな事を言わせてもらいましたが、
以上偽りなきことを 天地神明に誓います。
わぁ〜ぃ! 子ども、と孫が
全国に、世界各地にいっぱい出来ちゃったぜ!
ん? お年玉、どうしょう? 

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クソマジメも、マジメも、
だじゃれも、上品も、ぜんぶ、オッケー。
好きなように、やりましょう。
みんなも好きなように読むから。

(つづく)

2001-03-21-WED

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