ガンジーさん。 いつ途切れるかわかりませんが 今後ともよろしく。 |
219.お金のことから。 「お金のことをちゃんと考えることから 逃げまわっていたぼくらへ」 という長いタイトルの本を出してから、 だいたいひと月が経ったけれど、 世の中の人たちが、 ガツガツと欲しい欲しいと叫ぶのでもなく、 汚いいやらしいと蔑むのでもなく お金のことをちゃんと正面から語り合えるようになると、 いいと思ったのだった。 今日の『the親戚新聞』はお金のことから 話は寄り道して...。 ___________________________ 「Just spring!」 日に日に、暖かくなってきてる。 それより嬉しいのが日が長くなってる事。 怠け者のくせにそんなこと言ってると お天道様に怒られちゃうかな? 夜は淋しい、ヨル年波でね。 明るい方がいいよ、体だって動きやすいしね。 ”あっ、かるいぞ!” ってさ。 夜が待ち遠しいのは新婚のころだろうね。 段々、御馳走様もう結構です、になっちゃう。 それじゃいけないよ。 義務は履行しなけりゃね。 ”ギムミー アゲン!” 話が脱線したけど、 日が長くなると1日が長くなったような気がするんだ。 早起きが楽しいこれからの季節。 天気がよけりゃ尚更だね。 ガンジー、なにしろ毎日が日曜日なんで 何処へ行こうか、って悩むのが楽しい。 財布の中をシゲシゲと見つめ、 あれっ? 穴あいちゃった!お金がない! 時間とお金は反比例する。 ケインズさんが言ってた。 美男とお金もそうだ。 お金と比例するのは美女かもね。 相続金は別だよ。 ギャンブルで得たお金も別だね。 お金だって怒っちゃう、 「そのままにはして、おかねーぞ!」 って持ってかれちゃう。 お金って、おっかねーんだから。 舐めちゃいけないよ。 ちゃんと働いて得たお金こそホンモノのお金だ。 そのお金で遊んでこそ楽しさ倍増、 何故ってその前の働いていた時間との落差があるから。 空腹の後の食事だよ。絶海の孤島の美女だ! 穴のあいた財布にわずかばかりのお金を入れて、 鈍行電車で出かけよう、と 日が延びてきたこの頃に喜んでる。 お供は日記帳だ。 飛び飛びに記してきたメモのよなものだけど、 ひとつひとつに、思い出が詰まってる。 諸君の幼い頃の事も隅っこにある。 まるで駅弁みたいに。 歯がつまると気持ちわりいから、爪楊枝も持参してね。 妻には用事ないけど。 窓枠か、そこにある小さなテーブルに、 おーいお茶!を置いてガタゴトあんなこと、と 景色を眺めながら、おせんべをかじり、 過ぎ去った日々に思いを馳せる。 ここまでくればタスデ美のテレパシーも届くまい、 思いっきりムカシを思い出そう。 ムズカシイ顔をして、内心はニコニコと。 ♪〜”好きだった 好きだった ウソじゃなかった好きだった〜 言っちゃいけないサヨナラを 言ったあの日よ〜♪ ” やっぱり恋は花火だったね。 あのまま ずるずるといってしまったら、 恋でお仕舞いの人生だったろう。 あの子のためにも、ガンジーのためにも、 これでよかったんだ。 うん、そうだ。 火傷を治すのに、 かなりのウイスキーが胃袋に消えてしまったけど。 時間は悲しみを発酵させ癒してくれる。 楽しい思い出として形を変えてくれる、 有り難い存在だね。 ___________________________ おいおい、ガンジーさん、 その、花火のような恋のことまで、 書いちゃっていいのかい? と、おせっかいなことを思ったりもしたけれど、 そんなことを超越した作家なんだよなぁ。 「恋でお仕舞の人生」になったかどうかは知りませんが、 そういうヒリヒリっとくる思い出が、 ガンジーさんの人生にに 陰影を与えてくれているんでしょうねぇ。 ちょっぴり秘密めいた思い出を、ありがとうございました。 (つづく) |
2001-04-01-SUN
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