ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

227.磨かれた美貌。

桜を見に行ったガンジーさん、
いろいろ想像の翼を広げて『親戚新聞』に書きだした。
ダイエットも、ファッションもいいけれど、
そういう飾りのもとになる何かを、身に付けましょう、と
寄り道しながら、タイプは進む。

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「4月だねぇ諸君」

柿の枝に小さな芽が出てきた。 
”お芽出とう!”って声をかけてやった。
「また会えたね、今年の冬は寒かったから大変だったろう、
風邪ひかなかったかい?」

きのうは、桜を見に行ってきたよ。 
タスデ美は猫と遊んでたんでガンジーひとりで。
往復6キロ歩いたけど疲れなかったね。 
まだ8分咲きだから風が吹いてたが、
彼らはしっかり枝に掴まってた。 
”週末まで頑張ろうぜ!”って、ガンジーを見下ろしながら
励まし合ってたよ。
...あいつは頑張れって言葉が嫌いらしいぜ....と
陰口ききながら。

そして桜をめでながら思った。 
こんな時、桜に詳しい人、勿論女性、そんな人と
一緒に歩いたら楽しいだろうなぁ、と。  
ムカシの歌なんか詠んでもらってね。

 ”吉野山 こずえの花を 見し日より 
 心は身にも 添わずなりにき” 

なんてさ。
おっと、ガンジーがこんな歌知ってるわけがねぇ、
新聞に載ってたんだ。
でもさぁ、想像できるよね、なんか感じるよね、
ムズムズってさ。 あっ毛虫だ!

日本人って、日本って国は素晴らしいなぁ、
歴史があるから凄いヤツがいっぱいいる。
それを後の世の我々がまた楽しめる。 
喉の乾いてるガンジーもお裾分け戴いてる。
あんまり偏って
万葉集なんかに凝り固まってる女性も苦手だが、
こういう事に
全然興味がない打算的、無味乾燥な女性も困る。 
どっちもホドホドがいい。
「馬鹿の大足,間抜けの小足、丁度いいのが俺の足」 
ってか。
あまりにものめり込んで
趣味に夢中な女性は困る、ホトホト困る。

”困るったってそれは私の勝手でしょ!
大きなお世話ですっ!”
そりゃ、女だから勝手口で
勝手な口を叩くのはかまいませんが、
料理の方もしっかりやってくださいよ。 
消し炭のようなハンバークは困ります!
怒らないでください女性の皆さま、たんなる意見ですから。
グラマラスなモンロー女性もいいけど、
知的美人もまたチテキなんですからね。
知識で磨きあげられた美貌は歳をとっても衰えない。
行儀作法を仕込まれた女性は幾つになっても美しい。
人に気付かれずオナラをする法、なんか教わったりして。
だから親たちは娘に日本舞踊を習わせるんだろう。 
2本ぶーよ!

ダイエットもシルエットも大事だろうが、
頭の方も忘れないでください。
旅行先でもあらゆる場面で知識が顔を出し、
知ってるのと知らないのとでは楽しさがまるで違う。 
せかせかと歩きまわる空っぽ人たちを尻目に
旅をめいっぱいエンジョイしちゃおう。
いろいろ教えてあげて
お連れさんの目まで感激でいっぱいにしちゃおう。

脳みそのない柿の木だって桜だって春が来た事を知ってる。
あたりめぇよ!なんて言うな、
だから人間さまももっと賢くなりましょう、ってわけ。
それだけ人生の楽しみが増すからさ。 
100年なんて生きなくても密度の濃い人生は
普通人の倍以上の時間を楽しめる。 
100歳は100歳だぜ、よぼよぼで何ができる?
何をするったって人の手をかりなくちゃならん、
そうなる前に頭も体もしっかり鍛えておこうぜ。

時、すでに遅し、のお方が申される事であります。 
ゆめうたごうことなかれ!


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ほんとに、このごろのガンジーさんは、
タイピングする指が、動いて止まらないって感じです。
「時、すでに遅し」って言葉は、
きっと誰でもひょっとしたら思っていることなんだけど、
そういうことじゃないはずなんだよね。

遅くない。完成はできなくても、
「時、すでに遅し」ってことは、そんなにはない。
ぼくはそう思うようにしています。

(つづく)

2001-04-09-MON

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