ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

305.また、猫の日記だよ。

ガンジーさん以上に好奇心が強くて、
観察力のするどい飼い猫「フク」ちゃん。

また、先日の日記の続きを送ってきたぞ。

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「フクの日記(2)」

福々しいとは言えないが名前はフクだぜ諸君!
しっかり仕事をしてるかな?
イヤな上司と目を合わせたくないからって
オフイスでサングラスってわけにはいくめぇ。
上司がoff 椅子の時はいいけどさ。
さてボクちゃんの日記をチラッと見せちゃおうか。

外に出されてまずびっくりしたのは雨。
はじめガンジーだんなにオシッコを
引っかけられたのかと疑ってしまった。
上を振り仰いでもそれらしき筒口は見当たらないし
ダンナもいない、はて?
そこへチロ姉がやってきて
「いくらガンジーでもそんな事しないよ、
 これはアメってもんだよ」と教えてくれた。

なに、アメ?飴、水あめ、あめぇかな、舐めてみよう!
なんだぜんぜん味がしないじゃないか。
チロ
「馬鹿だねお前は、空から水飴なんか降ってくるかよ。  
これはね日本では今の季節よくある自然の現象なんだよ、
これがないとね私たちだって生きていけないんだから」

でもあたり一面びしょびしょだぜどうやって乾かすんだろ?
チロ「お前には付き合ってらんないよ、
どれ隣のいじわる婆ぁんとこでオシッコしてくるべぇか。
あの婆さんは底意地が悪いって
タスデ美ママが言ってるからひとつ嫌がらせにね」

チロ姉さんあんなきれいな顔してて
ずいぶん性格がひねくれてるね。
そういえば女のくせにお尻のあたりの手入れがイマイチだ。
そのてんパンダおネェの方が毛繕いもしっかりやってて
身奇麗だな、うん。
将来ヨメにすんならパンダだ。
年上のヨメは金のわらじを穿いてでも探せっていうからね。
ネコだって顔だけじゃない。結婚となれば長い道のりだ。
お遊びの恋愛とは違う。
ガンジーだんながよく言ってるもんな。

あのだんなだって可笑しなところばかりじゃないよ。
タスデ美ママのガマグチ違った悪口ばかり言ってるけど
すっかり惚れてしまってるようだ。
38年もだぜ、もう信じらんなーぃ!
若い時からモテたんだぜなんてほざいてるが
案外誰にも愛されないサブシイ青春だったんじゃねぇかな?

タスデ美ママの方はホントにモテたみたいだ。
可愛いもんね今でも。
この頃定年退職したpre爺ぃたちが
よくブラブラ歩いてたり自転車で散歩したりして
この家の庭を覗いて行く。
タスデ美に気があるんだぜきっと。
あれじゃだんなもまだ死ねねぇな。
結構ヤキモチやきだからね。
お世話になってるとは思わねぇけど味方してやろう。
こんどあいつらが通ったら
柿の木からジャンプして脅かしてやるべぇ。

雨が降るから梅雨かぁ。
まだほかに空から降ってくるもんがあるのかなぁ?
マタタビとかカツオブシとか
パンダおねぇの好きな生の鯵とかね。
マタタビなんて今の人間達は知らないかもねぇ。
フタタビマタタビの復活を期待したいね。
あ、チロ姉さんがさっぱりした顔で戻ってきたぜ。
ボクもしてこようっと、でもまだ砂トイレなんだ。

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特に、他の犬や猫への視線には厳しいものがあるよね。
ガンジーさんが内緒にしていることまで、
この猫はしゃべっちゃうから、困ったもんだよね。

(つづく)         

2001-06-29-FRI

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