ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

316.ガンジーさん、泳ぐ!

ひとりで渚に立って、寄せる波に吐息だけ。
サザンの歌のような世界に、ガンジーさん登場。
梅雨の中休みと言われながら、毎日晴天が続くと、
これは夏だぜ、と決めたくなるよね。
『市場は夏を宣言』ってことにしたい。

しかし、それよりなにより、
「ほぼ日」読者の誰よりも先に、
ガンジーさんが、今年の海で泳いだってよ!

しかも、「江ノ電」4駅も歩いたって。

いい話だよー、いい天気でさー。

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「湘南の海」

昨日は鎌倉、江ノ島で遊んだ、たった一人でね。
どうしても海に入りたかった。
昼近くに家を出て快速で鎌倉。
鎌倉から江ノ電で稲村ガ崎下車、
風が強く海岸はまばらなサーファーの甲羅干しだけ。
でも監視所で聞いたら
沖へは出ないで下さい、と言われただけだったので
ほとんど人気のない所で着替えてから、ジャボン!
海水浴って言い方面白いね。
ムカシは竹竿に掴まって湯治の雰囲気だったらしい。
そんな時って何を考えてたのかなぁ。

ところがお姉ちゃん監視員が飛んできた。
そして腰までの深さの所にして下さい、とのこと。
歳でもあるし病気人でもあるのでドラえもん、ん?
土左衛門の際にはお世話になることだし、と素直に従った。

久し振りの鎌倉の海だ。水温は高いので水中では寒くない。
嬉しかったよ、俺生きてんだなぁ、と感慨無量。
波の高いのもドキドキして楽しんでしまった。
腰を沈めていると。
頭の上から、どっばぁーん!と叩きつけてくる。
水泳メガネ(競泳用)をかけてたので海中が見える。
海だぜ海!
波が引く時に身をまかせてるから
いつのまにか背の立たない所にいる。
ここは九十九里の海のように沖に引く潮の流れ
「みお」がないから安心だ。

浜辺の荷物が気になるので
いつまでも楽しんでるわけにいかない、
甲羅干しのあとまた入るつもりであがったが
気が変わり、稲村ガ崎小公園に登る。
新田義貞が鎌倉攻めで海に太刀を投じて祈願した所。
これまで近くを走っててもドライブインで食事をしてても
来た事はない場所だ。
歩いて来るのもいいもんだ。

最近学?細菌学ですよー、その権威だった
コッホさんと北里柴三郎の交遊もこの地であったと
碑が建ってる。
それに開成中学の遭難の碑もあった。
♪〜真白き富士の峰〜なんて歌も
だんだん忘れられてしまうんだろうか。
兄は弟を、また上級生は下級生をかばい
その姿のまま遺体が引き上げられ巷間涙を誘った、とある。

アベックが居たがいつものように、お幸せにね!とは
声をかけなかった、
何故か推察してくれ。
そしてこの後、波打ち際と国道を
なんと江ノ島まで歩いたのだ。
江ノ電で4駅をだぜ、病気人がさ。
これはほぼ日読者の胴上げが続いてる証左だ、ありがとう!

由比ガ浜、高校前、腰越、の各駅を横目で見ながら歩く。
車の渋滞はそれ程ではない。
やはり週日はいいよ、だから裸にテンガロンだけ。
江ノ島に着いた時にはパンツは乾いてたよ。
島の中の店で一杯やる。
焼き蛤と生しらすで飲むビールはうまかった。

ところで江ノ島にこんなにネコがいたっけ?
と思うほどいっぱいいるんだ。
そして弁財天参道にある老舗旅館のそばに
ネコ募金箱まであったのにはびっくり。
¥10入れてきたぜ、まるでネコガ島だ!
今度タスデ美を誘おうかな。

ガンジー

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たのしそうなのに、ちょっとほろりとするような。
焼き蛤と、生しらすと、テンガロンハットのおやじ。
江ノ島に、こういう景色があった日。

(つづく)

2001-07-10-TUE

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