ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

320.いろんなかけひき。

「湯屋番」、だったっけなぁ。
落語に、若旦那が風呂屋の番台の仕事をしながら、
いろんな妄想を膨らませていく噺がある。

今日のガンジーさんは、そのムード。
特に、セリフが入ってくるとノリが止まらなくなるらしい。

妄想と邪推を積み重ねていくタイプの漫才があるけど、
あんな感じもあるよ。
好きな人には、この味、くせになるんだろうね。

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「世に盗人の種はつきまじ」

恋をしてる読者のみなさま、如何おすごしですか。
内気で気弱な彼をお持ちの方は
どんな対応をしてますか。
彼の言わんとしてることが理解できますか。
理解しようとしてますか?

それが出来なかったら
あなたは恋をする資格がありませんぞ!
彼の何気ない仕草に何かを感じとらなくてはなりません。
これって恋には言葉以上に大切なことです。

じっと目を見つめあって
何を訴えてるのか察知してあげよう。
「ジュリエッタ!ぼ、ぼかぁ、ぼかぁ君が...欲しい!」
「ろくなプレゼントもくれないで
 甘ったれるんじゃないよっ!」
「いや、その...
 HOTELに誘ってるんじゃないんだ、
 け、結婚してくれっ、ぼくと」
「あんたはいいけどさぁ、
 あんたのおふくろが気に入らないんだよ!」
「え!ど、何処が?」
「あの気取った態度さ、何様のつもりだい。
 家柄がどうのウチの家風にどうのって、
 まったくふざけてるよ!」
 あのおふくろと別れんなら結婚してもいいけどさ」
「え!別れるって親子なのに?」
「つまり逆勘当しちゃぇってこと。
 おやじとあんただけなら嫁にいったげる。
 あのオンナは亭主を尻の下に敷いてるつもりだろうが、
 どっこい彼の方は別にオンナがいるんだ。
 それを知らないのかい?」
「え!ほ、ほんとか?」
「ほんとだともあたしがその本人なんだから」

コワイですねぇオンナは、
これ結構ある話しだと思わないかい?
悪賢い女はコバンザメの生き方を会得してる。
若い時は遊びまくり、やがて董がたってきて
貰い手がなくなると後妻の座を狙いだす。
亭主からは金を馬鹿息子の方からは精気を、と
存分な生き方だ。

事実は小説より奇なり、というけれど
小説にはモデルがいる。
作家はそれに尾ひれをつけるだけ。
その小説を読んでズルイ女は、これだ!と膝を叩く。
その話しを聞き出して作家はまたでっちあげる。
面白い循環だね、そして一番儲かるのは出版社だろうなぁ。

出版社は作家をケツの下に敷いて、
あぁせぇ、こう書けと攻める。
それがイヤで菊池寛は文春を起ちあげたって
TVで誰かが言ってたよ。
世の中の仕組みって面白いねぇ。
法的で道義抜きの生き方がいっぱいありそう。
ワルはワルどうしの智恵比べ。
年寄りは若者の生き血を吸って長生きしてる。
現役にこだわってるヤカラがそうだ。

生涯現役なんてことを、凄い!なんて思うなよ。
彼らは自らの延命を願っているだけかもしれないから。
年寄りは土俵から投げだされると生きていけないんだ。
若者の邪魔にならぬよう隅っこで
おこぼれの酸素を吸って棲息してる。
それだけにガンジーへの
この待遇は感謝の域を超えている。

ありがとうイトイさん!


ガンジー

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文末に「ジャンジャンッ」ってつけると、
ビートたけし風になるのかな。

でも、年寄りは若者の生き血を吸って長生きしてるってのは
いい意味でも当たってるようにも思うねぇ。
生き血のお礼を、何かで返すかどうかが問題でしょうね。


(つづく)

ガンジーさんへの激励や感想などは、
メールの表題に「ガンジーさんへ」と書いて、
postman@1101.comに送ってください。
全部とどけられるとはかぎりませんが。

2001-07-14-SAT

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