ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

324.幸福な隣人。

「あんたの隣りの人を愛しなさい」っていうのは、
イエスさんが言ったらしい言葉だけれど、
これ、ぼくもけっこうお気に入りなんだ。
「面々の計らい」ってのも、親鸞さんが言ったらしいけど、
これにも、同じような感じがあるように思う。

そこにいる人、その場にいる関係ってものに、
どういう対応をするかって、実はけっこう難しいことだ。
「隣人」って言葉には、いろんな大きな意味が
こめられているよなぁ、と思うねぇ。

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「いい隣人は人参より美味しい」

ほぼ日読者の中には凄い人がいる、とは以前にも書いたが
さらに凄いのはその方たちが
拙いガンジーページを馬鹿にせず読んで下さってる事だ。
きっとその方たちは周りの人に
その人の知識と経験に合わせた話し方をしてるんだろう。
人を見て法を説け、だね。

けっして偉ぶらず、かといって追従することもなく
自分の意見をさらっと述べる、蕎麦打ちのように。
押し付けがましくなく謙虚に、
人を傷つけず会話をすすめる。
こんな人とのお付き合いがある人は
幸せいっぱいの人生を送れる。
でも探したって見つからないねこんな人。
それがほぼ日に集結してるような気がするぜ。

ガンジーは今その幸せを感じてる。
ちょうど、いい試合を見てるようだ。
しかも特等席で隣には飛びっきりの名解説者が
事細かに説明してくれてる。
あの選手は今、トイレを我慢してるとか、
あの選手は宝くじを当てたのでその使い道を考えてるとか
その一挙手一投足を解説してくれてるんだ。
その選手たちのプレーが凄い!
だから300回もの回数を積み上げて来られた
ガンジーページであーる。

はじめ何もわからず始めたこのページ、
少しずつではあるが書き方が変わってきてるみたい。
嬉しいので自慢しちゃう!
文章を書くなんてこと思いもよらなかった人生に、
そうかこんな楽しい事もあるのか、と
大陸発見のコロンブスみたいな気分だよ。

自分で書けば、
そして読んでくれる大勢の人がいれば力が入る。
新聞だって今まで以上に詳しく読む。
なるほどこういう風にまとめるのか
こんな表現があるのかと新発見の連続だ。
でも真似はしないよ。
それを書いた人はそれまでの蓄積があるが
ガンジーにはそんなものない。
だから同じようには書けっこないからね。

人は生かされている、なんて線香くさいことは大嫌いだが
物理的には正しいようだ。
つまり自分の命ではないってこと。
納豆みたいに糸を引っ張りあいながら生活してるんだね。
それは人間同志だけの事ではない。
フクだってモグラちゃんだって
森羅万象ことごとくつるんでる。
ちなみにチクワでふさがれたモグラちゃん一家は
別の玄関を増築したらしいので演劇生の方、ご安心を。

自分のすぐ隣に誰がいるか?が運の分かれ目だろう。
でもこれは一生を通じて同じポジションではない。
やる気があれば何人か飛ばして
南の人と手をつなぐ事ができるはず。
先方に断られる事もあったりしてね、ウッシッシ。
あなたは我々の近くに来るには
まだ修業が足りないようです、なんて言われ
引き返す元の場所には新手の顔がすまして坐ってる。

ぎゃぁ!俺は何処へ行けばいいんだ!
そんな事のないよう
幸せな人生を送るためにお勉強しょうぜ。
何から始めるって?そりゃぁイチローに聞いたら。

ガンジー


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誰と誰が隣人になるか、というのは、
ほとんどまったく運やら偶然ってものが原因だよね。
隣人って、その運で選ばれた人との関係だよね。
インターネットが発達したら、
距離的に近いばかりが隣人でなくなったので、
偶然の可能性が、もっと増したんだよなぁ。


(つづく)

2001-07-18-WED

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