ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

328.満足な人生って。

今回の『the親戚新聞』は、ガンジー流の禅問答らしい。
どのへんがガンジー流かというと、
やっぱりダジャレの分量でしょうか。

そして、最後になかなか素敵な結論が待ってます。

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「ぜんぜん問答」

その一生をまったくの無病息災で過ごす人もいるだろうね。
しかも天寿をまっとうする驚異の年齢まで。
「私の辞書にある薬という文字は
 酒とタバコとオンナの意味だ」
そんな事を言ってみたいぞぅ!

健康な時は考えもしなかったことだ。
身近に病人がいなけりゃ
なおのこと無関心で過ごす毎日。
「歳には勝てないね」
「歳は取りたくないよ」
「もう歳だものね」とまわりでボヤク人たちを
尻目に精力的な日々を送ってきたつもりだった。

負け惜しみを言っちゃうけど
口惜しがってるわけじゃないよ。
65歳をクリアーしての人生はグリコのおまけだ。
化け物みたいな長寿老人を羨ましいなんて....
思うな・・・やっぱり。

でもでもでもだ!
ガンジーの辞書には「わざわいを転じて福となす」とある。
これもし都心のマンション暮らしだったらこうなる。
「わざわざ転居してフクと暮らす」なんてね。
つまらなかった?暑さがこたえるね。
もう親戚新聞なんか読まねぇや、
新世紀新聞を自分で創刊しちゃう!
なんて短気をおこさないでくださいませ。

ほぼ日を追放されたら徒歩でゆく、
じゃない途方に暮れちゃうから。
ついでにグレちゃうから...
66歳がどうグレるか見たいって?
そりゃぁあんた、てぇへんなものよ。
日本橋を二本箸でつまんでよっ
わさびつけて食っちゃおぅ!てなもんよ。
京橋をよ、今日馬車で走っちゃぇ!
銀座なんかメダルをあげて金座に両替えしちゃうぞ。
新橋だって数寄屋橋だって
片っバシからバシバシ取っかえて観覧車作っちゃうぞ!
え?喜バシいことです、って?けっ、おだてるねぇ!

ストライクを投げようとしてるのに
どうしてこう暴投になるのかなぁ、
放蕩したこともないのに。

幸運な一生って死んでもわからないだろうね。
後悔しない人生だった、と思っても
死ぬまでに修整出来たからであって
悶々の最中に終焉の時を迎えたらどう感じるだろうか?
悟るってどんな気持ちになるんだろう?
自転車のサドルは身体を休めるためだと思うけど
おなじなのかなぁ。

そうだっ、閃いたぞ!
満足な人生とは、
子犬が尻尾を捕まえようとくるくるまわってることだ!
掴まえられっこない、でもつかまえようとしてる。
かつて日本を指揮した秀吉の辞世の句も
「夢のまた夢」と結んでる。
そうだったんだ、夢を追いかけてる時が人生そのもので、
終わりの時に考えるのはもう人生なんかじゃない。
虫とおなじなんだ。

やっとわかった、幸福か否かなんてムシしよう。
シカト心にね!

ガンジー

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満足な人生って、「尻尾にじゃれつく子犬」かぁ。
たしかに、そういえば、
懸命で、たのしそうに見えるよなぁ。
自分は、どうなんだろう?
尻尾にじゃれつく子犬のようでもあるな。
ってことは、オレ、「満足な人生」みたいだぞ。

みんなは、どうなんでしょうかね。

(つづく)

2001-07-22-SUN

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