354.決断ってもの。
決断というと、誰かエライ人がやるものだと、
思っちゃう人もいるかもしれない。
だけど、人間、生きているかぎり日々刻々が、
決断の数珠つなぎ状態なんだよね。
几帳面すぎるのは、けっこうつらいもの。
このガンジーさんの意見は、大事なことをを言ってるなぁ。
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「的確な判断」
1日のはじまりからおわりまで、
われわれはじつに多くの決断をしている。
大袈裟というなかれ、習慣的に消化していることでも
はじめは決断したことなのだ。
起床は何時、朝食は、洗顔、体操、
寝巻を着替えるのはいつ?トイレは会社で、などなど。
そのひとつひとつが実行出来るか
あるいは突発的な出来事で
やむをえず飛ばしてしまうかもまた決断なのだ。
分きざみでたてたスケジュールなどは
まず実行できない。
24時間の余裕のある日記すら続かないのが
ほとんどだからね。
予定のたてかたに無理があるのに、
自分の意思の弱さを嘆く。
そのため気負い込んではじめたことが
心の重荷になってしまう。
これってとても損なことだと思うよ。
よく几帳面な人、とほめることがあるが
ほんとは几帳面な人って
かなり自分に無理をしいているんじゃないかな?
腹8分目というのはこれにも当てはまりそう。
マジメはいいが茶目っ気が魅力という人もいる。
ユーモアを忘れない正直さがいい。
洗濯をしてから、いや選択をしてから決断するんだから
その選択をあやまると
よごれはおちず色が落ちてしまう結果になるぞ!
几帳面な人、との評判が定着すると
信用もつくかわり人生がかげってしまうぜ。
対外的なことは相手に迷惑がかかるから
たてた予定はきっちりこなそう。
でもみずからのことに関しては
ズボラもまた良し、といきたいもんだ。
それには車のハンドルとおなじように、アソビをいれよう。
ふだんの走行にはアソビを多く、
速くはしるときにはレーサーのような
アソビのないハンドルがいい。
キッチリ組んだ予定ばかりでは
ストレスがのさばってしまうよ。
でも時間がない、という人は
決断が鈍いということもあるんじゃないか。
テキパキは動作だけではないと思うけどね。
大きなことだけが決断ではない。
普段やってることのなかに
大事な選択と決断がひそんでいるような気がする。
手順をかえてみると
以外に早く片付くことなんかありそうだぜ。
それだけで今までよりも多くの時間をかせげるだろう。
馴れ親しむとついおなじ要領で作業しがちだが
人によって動き方だってちがうはず。
右利き左利きによって
自分だけの道具を作るのも面白そうだ。
時間は誰にでも公平にあたえられているなんてこと、
本気にしないほうがいい。
なにも考えない人と考えながら動く人とでは
1日24時間がふえたりへったりするんじゃないかな。
いつもやってることの積み木をくずして
あたらしく組み上げてみることをおすすめしたい。
毎日の難産に苦しむ人は
朝、二杯の冷たい水を飲むといいそうだ(by TV)。
さまざまな工夫で時間が浮いたら「ほぼ日」を読もう。
ガンジー
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「ざっくりつかむ」ということが、
いつも出きるようになったら、
きっといろんなことが、ずいぶんラクになると思う。
だいたい、素晴らしいアイディアとかって、
「ざっくりつかむ」から出発しているんだよな。
全方向だとか、全情報だとか言ってると、
「ざっくりつかむ」から、どんどん離れていくもんね。
(つづく)
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