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356．はじめること。とにかく、はじめる。
とにかく、読んでください。
ぼくは病気人という立場ではないけれど、
とても励まされました。
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「手はとどくのだ！」
食欲の装置が故障してからあれこれ工夫してるけど、
先日なにげなく見たＴＶである女医が言ってた言葉、
食欲は食べ始めればでてくる。
そんな言い伝えがあるそうだ。
これは驚きだった。
たしかにそうなんだ。
まずひとくち口に入れてみる噛んでみる。
すると各機関が動き始めるんだね。
まるでセルモーターのように。
薬の副作用で多くの人が亡くなってるのは、
このひとくち食べてみることに
躊躇してるんではなかろうか。
とても食べられないとあきらめているんじゃないかな。
全快するんだ！
病気に打ち勝つんだ！と
天を恐れぬ思いあがったことをわめいても
天はテンで見向きもしてくれない。
それよりもまず食べることから始めてみようぜ。
全国の同胞さんよ。
牛の食べ方だ。
間断なくアゴを動かす。
唾液がでてくる。
脳が刺激され各部署に指令がゆきわたる。
休んではダメ、どんなにゆっくりでも噛むことをやめない。
はじめ拒否してた横着な食欲クンもその重い腰をあげるぜ。
ヤブや竹の子のさも思いやりありげな言葉、
「食べられなければ無理しなくてもいいんですよ、
肩口から点滴管を入れて栄養を補給しますから」
なんて殺人発言を無視しょう。
五体すべてインターネットなんだ。
一箇所だけ機能が回復したって
そんなのすぐこわれちゃうよ。
患者が頑張るとはこのことなんだ。
ようし！全治してみせるぞ、なんて
豪語してるヤツにかぎってコロリだもんね。
自然治癒という精鋭部隊の存在をみくびった
おろかな行為だ。
彼らだっておこっちゃうよ。
おれたちはいったい何なんだ！ってね。
さてこれからが最近立派そうなことを言い始めた
ガンジーの偉そう発言です、続けて読む？
このまず手の届くところからスタートさせる事は
すべてに通じることではないのか。
まず目的をもつ。
しかしそれは途方もないことかもしれない。
でも目的を小さく切り刻んで目標をたてる。
「千里の道も一歩から」というヤツだ。
とにかく一歩をふみだそう。
イチローも新庄も目的はプロで活躍し
それでメシが食えれば、とのことだったと思う。
プロ選手なんて全国球児の夢だもんね。
その目的をすてずにまず出来るところからはじめた。
それが大リーガーへとつながったんだと思う。
赤ん坊から一気におとなになれるもんじゃない。
離乳食から母親の援護のもと
すこしずつ成長していく。
ある日おしめをはずしたら
いきなりあそこに毛がはえてたなんて想像してみろい、
母親気絶しちゃうぜ。
帰宅したオットは、あ！オレのが引越しした？
病気人の夢は壮大だ、それは全快すること。
この夢を叶えたらその後の人生こわいものなしでいける。
しかし断じて口外してはならない。
他人にはなしたらもうダメ。
話すではなく離すことになってしまうからだ。
天はそっぽをむいちゃう。
やれるもんならやってみな！とご機嫌をそこねる。
自然界とのネットワークをきずかないことには
どうにもならない。
宇宙全体がインターネットなんだ。
天網かいかい疎にして漏らさず、とはこのことだぜ。
神なんていわねぇ、大宇宙はぜーんぶつながってるんだ。
ダンゴ虫も人間も宇宙の一員なんだ。
ね、そうでしょ？物理学者さん！
そんなぶつぶついってないで教えてくださいよ。
え？お盆だから仏だって？あ、そ、そうでしたね。
ガンジー
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すごい力のある文章でした。
とても励まされました。きっと、みんなにも、でしょう。
（つづく）
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