361.人の目で育つもの。
人間が自分ひとりで生きていても、
自分がなにものであるか、わかりようがない。
他者の目があって、はじめて自分も見えてくる。
かといって、その他者の目に合わせて自分を作っていたら、
それは自分じゃなくて他者の・・・ああ、ややこしい。
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「見せたい人、見られる御仁」
人は周囲から好意の目で見られると美しくなる。
そうおもわないかい?
好意の目、というのがだいじなとこだよ。
好奇ではないぞ。
容姿でも、芸術その他でも、
人によって磨かれるもんじゃないかな。
なるべく多くの人の好意の目にふれるものが
さらに美しくなる。
暴走族が目立ちたがり
それを見物する人が多いのは好奇の目だ。
その回数が多ければ多いほど
その連中と見てるアホどもは醜くなる。
電車などで赤ちゃん連れのお母さんに
席をゆずるのははずかしい、と思っていては
せっかくの磨かれる好機をのがしてるんだぜ。
宝石だって磨かなければただの原石だ。
おおぜいの人の注目をあびるのはたしかにはずかしい。
ほんとうに親切な人は人目をはばかるもんだろう。
とくに日本人はね。
それでもこういう場面に出くわしたなら
勇気をふるってやってみようじゃないか。
プールの飛び板飛び込みとおなじで
一度飛んじゃうとあとは平気だぜ。
濡れぬ先こそ露をもいとえ、っていうだろ。
あれ?これはぜんぜん違うね。
著名人、有名俳優に
意外とシャイな人が多いような気がする。
仕事には熱心だが目立ちたがりやではない。
役を振られた時に
すぐ応じられるような心づもりなんだろう。
野球の新庄選手はどうか。
みずからをきびしい立場におくという
彼の、男の美学はいいが
私生活で何故あのような派手な行動をとるのかわからん。
おもうに、人の応援をあてにして
みずからを奮い立たせているのかな?
三島由紀夫に似てるね、
小説だけ書いてりゃよかったのにねぇ。
ただ目立とう注目をあびよう、という気持ちは
良くないことだと思う。
これは2の次ぎにして
まず自分の本業で成果をあげたいものだ。
それでこそホントの声価があがる。
目的のための手段ならはなしは別だ。
ハリウッドへ女優志願で出かけた女が
裸でオーディションを受けた
とかいった話しを聞いたことがあるけど
これなんかはグッドアイデアだと思うぜ。
蔭で監督とかに身体を売ってデビューするより
よっぽどいい。
ガンジーつねづね思うことだけど
ストリッパーという職業はキレイな仕事だぜ。
見せるだけで身体は汚れないもんね。
3流はどうかしらないが。
グアムの米軍キャンプ近くで見たストリップは
見事な身体でしたよ。
あれこそプロといえるプロポーションだったし
踊りもよかった。
タクシーの運ちゃんにチップを
はずんで連れてってもらった。
えらそうに言いますけど
何のためにそうするのかをまず考えたい。
ただ目立てば、多くの人の目にふれれば、というのでは
好奇の目をあつめるだけ。
好機をつかむことはできない。
良いことをしても
それが選挙候補者のゴミ拾いであってはならない。
いつでもどこでも、でなけりゃね。
こんなイイコトをしてんだから
誰かがきっと見ているぞ、ウフフ...
10票は入るだろう、
なんてあてにしないことだ。
ムカシ、偉そう人は言ってた。お天道様が見てる、と。
でもこれは違う、見てようと見てなかろうと
やれる人だけが好意の目をあつめ磨かれていくとおもうぜ。
膳はいそげ、それメシじゃメシじゃ!
ガンジー
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見る見られる、見せる見せられる。
このあたりのシチュエーションでも、
「Only is not lonely」が、言えそうだと思います。
ダジャレで終わるのも、やっぱりええなぁ。
(つづく)
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