関野吉晴(せきの・よしはる)

探検家、医師、武蔵野美術大学教授。
1949年東京生まれ。

1971年一橋大学在学中にアマゾン川全域を下り、
それをきっかけに、南米に惚れ込む。

「足手まといにならずに彼らと一緒にいるには」
そう考え、大学を卒業後、
横浜市立大学医学部に入り直し、医師免許を取得。
「3年医師として働いては、3年南米に出かける」ような形で、
20年南米通いを続ける。

1993年、
「南米の人々はどこから来たのだろう?」という疑問から、
太古の人類拡散のいちばん長い距離、
アフリカから南米最南端のナバリーノ島までの道のりを
逆にたどる「グレートジャーニー」に出発。
太古の人々が感じていたことをできるだけ感じてみたいと、
「近代的な動力をつかわずにたどる」というルールを自分に課し、
徒歩、あるいは自転車、カヤック、馬、らくだ、
犬ぞり、トナカイそりなどに乗りながら、
約5万3000キロを、足かけ10年をかけて踏破。

その後、2004年から2011年までは、
日本に住む人々がやってきた3つのルートをそれぞれたどる
「新グレートジャーニー」をおこなう。
(北方からのルート、中国・朝鮮半島からのルート、海のルート)

現在、武蔵野美術大学で文化人類学を教えながら、
探検家として、世界各地への旅を続けている。

1999年、植村直己賞受賞。
2000年、旅の文化賞(旅の文化研究所)受賞

・関野吉晴公式サイト 
・国立科学博物館 特別展「グレートジャーニー 人類の旅」

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