第22回 「アブラミ人生のわかれ道」
大型連休の直前に、
齊藤トレーナーから1通のメールがきた。
「腕が筋肉痛なようで……なによりです」
サーキットトレーニングの件ですが、
いちおう1カ月たったので終了として、
次回から別のトレーニングにうつりたいと思います。
内容は大川と相談中ですのでお楽しみに・・・!
ところで、次回のトレーニングのまえに
ぜひお聞きしておきたいことがあります。
大川との打ち合わせで決まったことなのですが。
実は、サーキットトレーニングに入ってから
あまり体重、体脂肪が減っていないのを
お気づきでしょうか?
そうなんです。現在のままの週1回のトレーニングでは
もう限界にきているんです。
週2回に増やさない限り、この先ずっとこのままでしょう。
そこで次の3つのうちから選択していただきたいのです。
1.週2のトレーニングはあきらめて、週1のまま行なう。
2.週2でトレーニングを行なう。
3.週1はクランチでトレーニングを行ない、
もう1回は各自で自主トレを行なう。
とういことなので、よろしくお願いいたします。
あと、サーキットトレーニング終了のコメントは
お答えが帰ってきたらお送りします。
それでは、失礼します!
(ストロングス 齊藤邦秀) |
は〜、ショッキングなメールでした。
思わず太い字にしちゃったけど、
「お気づきでしょうか?」
「もう限界にきてるんです」
このふたつは、きついな〜。
別な日に、釣り場で一緒だったリングスの高阪剛選手に
そのことを話すと、
「やっぱある程度の期間トレーニングしてると、
身体が慣れちゃうんですよ」と言っていた。
さらに上のトレーニングをしないと、
次の次元には進めないってことらしいです。
人生の分かれ道か?
どうするアブラミ・ブラザーズ |
ア:う〜〜ん、無理して週2にするしかないかねぇ。
家ではちゃんとしたトレーニングきっと無理だし。
2回のうち1回を土曜のはやめとかにすれば
できるんだけど。
金:週2クランチに通うのは時間的に厳しいですねー。
今のところ、酒量1/2以外は食事制限してないので、
食事を考えて(ムダな脂の制限など)いくって作戦を
齊藤トレーナーに相談してみようと思います。
でも、週2ジム通いってのも強烈でいいかも……。
1.の今までのままを選ぶのは“負け”っぽい。
齊:たとえば、週1はおふたり一緒にジムに来て。
あと1回は、おたがい別な日にジムに来て、
自主トレーニングってのはどうですか。
ウム、それがいちばん実現可能そうですね。
自分に甘くなりがちな自主トレも
自宅じゃなくてジムならバリバリできそうです。
トレーナーさんの目も光ってるし、大丈夫でしょう。
食事(ムダ脂)制限のことは、今後の課題として、
とっておいたほうがいいかもしれません。
そーゆーことは、大川総監督、トレーナーにお任せです。
ところで、大川総監督といえば、
5週間のアメリカ遠征(仕事)から帰ってきたんです。
向こうでは野茂選手のこととかで大変だったらしいですが、
そのへんの話も聞かせてほしいなー。
なんてったって、野茂選手のトレーナーなんスから。
「あとね、本出したんですよ、コレ紹介しといて!」
というわけで、大川総監督も執筆陣に加わっている本が
コレです。
『スポーツスピード養成・SAQトレーニング』
日本SAQ協会・編 大修館書店 ¥2,000+税別
ムム、この“SAQ”ってのは何ですか? サク?
「いやいや、エスエーキューといって、
スピード(速さ)、アジリティー(素早さ)、
クイックネス(敏捷性)の頭文字をとったものです」
さらに、齊藤トレーナーの解説が続きます。
------------------------------------
SAQトレーニングとは?
Speed
Agility
Quickness
の英語表記の頭文字がSAQなのである。
Speed
普段「スピードがある」と表現するときに思い浮かぶ、
純粋に直線的な最高速度を示す。
例:サッカー、ラグビー、アメリカンフットボールなどで、
ある地点からある地点まで
直線的に走り抜けるプレーがそうである。
Agility
動作の「切りかえし」のことで、
静→動、動→静など動きの変化の速さ。
例:バスケットボールでドリブルしていて、
急激に相手をかわし、再びドリブルする動きなど。
Quickness
初めの数歩の動きで、無駄なく加速できる能力。
例:仮に100mを同じタイムで走るスピードがある選手が
二人いても、盗塁に成功する選手もいれば、
不成功に終わる選手もいる。
これはクイックネスの能力差が顕著に出ているのである。
SAQトレーニングの代表的な例としては、
プロ野球のキャンプでよく見られるラダー(縄ばしご)や
ハードルのトレーニングがあげられます。
イラストや画像がないと
イメージがつきにくいと思いますが、
そのうちクランチで実際に体験すると思いますので、
そのときにでもデジカメで撮影しましょう!
------------------------------------
おーっ、オレらもSAQトレーニングを体験できるんですね。
今のオレらに、スピード、アジリティ、クイックネスが
加わったら鬼にカナボウ。いや、その前に人生の選択だ……。
今のままやせないで、俊敏なデブになってもしょうがないって。
|