hawaii
ほんとうにほんとのハワイ。

■Vol27 ハワイのタマラさんからの手紙
もうすぐ日本に戻ります


私の里帰りもそろそろ終わりです。
ハワイですっかり気分もリフレッシュできたし、
東京へ帰るぞ、という気持ちになってきました。

ついこの間、私は祖母の住むモロカイへ行ってきました。
モロカイは、小さいころ私がよく過ごしたところ。
久しぶりに埠頭からの美しい夕日や、
桟橋に座って波の上に踊る月の明かりを眺めると、
とても心が落ち着きます。
東京に住んでいると、時折思い出しては切なくなる
懐かしい風の匂い……。
そういった一つひとつの小さなことがらを
喜んでいる自分を発見して、
本当に長い間、私はハワイを離れていたんだなあと
実感しました。

また別の日、私たち家族は
マウイのカントリーサイドまで車を走らせ、
ハナの近くのケアナエというところに行きました。
ハナへ向かう道のりは、景色が美しいことで有名です。
ドライブはとても気持ちがよく、
私たちはときどきグアヴァの実を採って食べたり、
きれいな滝に降りてちょっと泳いだり。
ケアナエでは大きなハワイの祭典が行われていました。
素晴らしいハワイのエンターテインメントと
ハワイの芸術や手工芸の数々。
それに、フラを見ながら
ハワイアン・フードをたっぷり楽しむことができました。
私はホームならではの楽しみを満喫し、
家に帰ったことを幸せに思いました。

でも、もうすぐ日本に戻ります。
日本とハワイの生活はとても大きな違いです。
確かにゆっくりと毎日を過ごすのは素敵だけれど、
もう、私は気持ちの上で
忙しい東京での生活の準備を始めました。
みなさんもきっと楽しい夏を過ごされたことと思います。
またこの連載で、みなさんにお会いできることを
心から楽しみにしています。

タマラ・ピイラニ・エルドリッジ



イアオ・バリーに残るとても古いハワイの家。
草葺きの屋根が南の島らしい雰囲気。


とても大きなバニヤン・トゥリー。
子供のころよく登った思い出の木です。
この枝ぶりが木登りには最適なのです。


イアオ・バリーに行ったときに家族全員で撮った写真です。
右端の父の肩に手をかけているのが私。
考えてみれば、いままで家族全員揃って
写真を撮ったことがなかったので、
これは私たちにとっても貴重な1枚です。

2000-08-25-FRI
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