ほぼ日刊イトイ新聞 - へなちょこ雑貨店。

第31回　いったん閉店のお知らせ

毎度ご来店ありがとうございます。

前回は「シガレット・ケース」の通販に
たくさんのお申し込みを賜り、
誠にありがとうございました。
掲載当日（２月２日）の午後７時頃までに
お申し込みいただいた皆さまには
「通販お申し込み確認」のメールを
折り返し送らせていただきました。

そして、この時間以降にお申し込みされた皆さま、
お返事が遅れておりまして、たいへん申し訳ありません。
今回も予想を上回るご注文をいただきましたため、
材料の確保と、ゴチョウのスケジュール調整の関係で
納期設定にお時間をいただいております。
現在の予想ですと、こちらの皆さまへの
納品は３月の中旬から下旬頃となりそうです。
納期が明確になり次第、お返事を差し上げますので、
どうぞ今しばらくお待ちくださいますよう、
この場をお借りしまして、お願い申し上げます。

もちろん、今後も通販のお申し込みは承ります。
「ついでにブックカバーも」という粋なお申し出も大歓迎！
ぜし、第30回をご参照の上、お申し込みくださいまし。
納期については上記と同様、順次対応させていただきます。

さて、本日は誠にもって急なお知らせがございます。
ジェットコースター・ムービーならぬ、
ジェットコースター・雑貨店。

わたしども２６ two-sixは、
１月21日にやっとこさ１周年を迎えたところですが、
なんと２月20日をもちまして、
いったん原宿の店舗を閉店いたします。

ええーっ。

いや、しかし、どうぞご心配なく。
当人たちにとりましては
いたってポジティブな閉店でございます。

ええーっ。
ポジティブな閉店なんてありえるのか？

はい。
当人たちが申しておるのですから、本当です。
たとえ、本当じゃなくても本当です。

いや、こういう言い方をすると、
「本当はツライんだな」と深読みされる方が
いらっしゃるかもしれませんが、
本当に精神的にツライことはありませんの。
むしろ、ここの寒さの方がよっぽどツライっす。

閉店の一番の理由は、
新規店舗での営業を“目指す”からであります。
それならば次が決まってから閉店しろや、
というご意見もございましょう。

　　　　ごもっとも。

しかし、それには「おのれの性格」というものが
複雑にからまりまして。
え？
性格を理由にした時点でちっとも複雑じゃぁない、と？

　　　　ごもっとも。

とにかく、わたしたちのこころの中には
昨年の夏頃から既に、
「いずれもう少し大きな店舗に、
　あわよくばドアのある店舗に移転したい」
という気持ちがありました。
ぼんやりと。

ドアがないだけに冷房が効かず、
ドアがないだけに
黒くてギラギラしている虫の出入りも自由、
ドアがないだけに外の下水もにおう‥‥。

やっとの思いでそんな夏をやり過ごし、
商いには秋はないというのに秋を迎え、
やがて２度目の真冬を迎えました。
今度はドアがないだけに
暖房が効かず、スキマ風がこたえます。
日本にはそう、四季があるのね。

そうこうしているうち、
ふと思うと、ここジャンクヤードの更新月が迫っています。
ああ、それならばこの機会に契約を更新せず、
いったん閉めてしまおうではないか。

裏原宿は最近どうも元気がない。
しかし当店は、お陰さまで
どうにかこうにか通販のお客さまを獲得できている。

それならば、ひとまず店を閉めて、
第二段階を迎える準備に入ろうかと思った次第です。
もちろん、前途は無邪気に明るいわけではありません。
しかし、固執するほどの大きなものを
手に入れたわけでもありません。

ならば、うっちゃってしまおう、いったん。
そしてうっちゃってしまったとしても
まったくのゼロというわけではないハズである。

バイトをしながら、より良い物件を探そう。
そして物件が見つかったら、
またみんなを巻き込んで内装作業をたのしもう。
この連載のお陰で「床材の“例のやつ”」の
名前も判明していることですし。

それに、今まで読者の皆さまから、
「原宿は“若者の街”というイメージが強くて
足が向かないっす」というご意見を多数頂戴してきました。
確かに、わたしども店主にとりましても
原宿というのは若い人の街です。
次の店舗は、ある程度年齢層の高い街に
出店できたらいいなと思っております。
その時は、皆さま、
「若者の街だから行きづらい」は
言い訳になりませんです。
どんどんお越しくださいましね。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

そこで皆さま、
「うちの近所にいい物件があるよ」
なんていう都合のいいお話がありましたら、
ぜし、ご一報くださいまし。
今後の参考にさせていただきます。

あ。
釘を刺しておかねば。
コンサルタント氏はお断りです。
当方、コンサルタント料を支払う余裕はございません。

さて、２６ two-sixは、「閉店期間中」
（などという日本語があるのか分かりませんが）は、
通信販売を中心に営業を続けてまいります。
ただ今急ピッチで独自のホームページを構築中です。
完成し次第、ご報告させていただきますので、
どうぞお楽しみに。

と、その前に。
２月20日の閉店を控えた11・12日は連休でございます。
サンキュー・ニッポン（建国記念の日）。
この２日間になんらかのお買い物をしていただいた方には
もれなく当店ロゴマーク入りのライター（Ｂｉｃ）を
差し上げます。
さらにセンサー会員の方には、
通常５～10％割引のところ、
10～20％割引にて販売させていただきます。
この際、必ず会員証をご提示くださいまし。
皆さまのご来店をこころよりお待ち申し上げております。

（つづく）


	「GreatWhiteShark」前歯むき出しのサメが、あなたのおうちの浴槽を縦横無尽に。まるで生きているかのように。こわいったらありゃしない。